【コラム】4月の国内新車販売は34万2876台、前年比110.5%と高伸長　車名別順位は果たして?

　日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(軽自協)が発表した統計資料によると、新年度2025年4月の国内新車販売台数は、前年同月比10.5%増の34万2876台、内訳は登録車が4.6%増の21万7064台、軽自動車が22.4%と大幅プラスの12万5812台だった。今年に入って4カ月連続で増加している。

　なかで昨年、認証不正により出荷停止していたダイハツは、その反動で登録車1485台、軽自動車3万9773台と約1.5倍に急増した。また、グループの親会社で、ダイハツから車両完成車のOEM供給を受けているトヨタも11.8%増など、乗用車ブランド9銘柄中7銘柄が登録車前年同期比プラスを記録した。

　一方、登録車で前年実績を下回ったのは、前年同期比18.0%減・2万4611台のホンダ、同21.6%減・1万4827台とした日産自動車、同25.7%マイナスの2293台だった三菱ふそう、同10.9%減の2711台となった日野自動車である。日産は軽自動車でも前年割れ9529台・前年同期比85.4%でまったく精彩がない。

■□■□2025年4月 車名別新車販売台数ランキング■□■□

　　　　　　(単位:台/カッコ内は前年同期比)

01)トヨタ・ヤリス　　　　　　15,258(110.8%)

02)ホンダN-BOX 　　　　　　14,868( 99.5 %)*

03)スズキ・スペーシア　　　　　13,336(106.4%)*

04)トヨタ・カローラ　　　　　12,737( 98.2%)

05)ダイハツ・タント　　　　　 8,923(478.2%)*

06)トヨタ・シエンタ　　　　　 8,299( 80.3%)

07)ホンダ・フリード　　　　　 7,705(169.9%)

08)トヨタ・アクア　　　　　　 7,284(157.3%)

09)スズキ・ハスラー　　　　　 7,029( 93.6%)*

10)ダイハツ・ムーブ　　　　　 6,683(2970%)*

11)トヨタ・プリウス　　　　　 6,643(149.2%)

12)トヨタ・ノア　　　　　　 6,458(118.4%)

13)トヨタ・ヴォクシー　　　　　 6,400(112.0%)

14)トヨタ・アルファード　　　　 6,381( 95.2%)

15)スズキ・ワゴンR　　　　　 6,128(100.0%)*

16)トヨタ・ライズ　　　　　　 5,999(159.7%)

17)トヨタ・ルーミー　　　　　 5.850(439.5%)

18)スズキ・アルト　　　　　　 4,786( 80.5%)*

19)ダイハツ・ミラ　　　　　　 4,766(142.4%)*

20)スズキ・ジムニー　　　　　 4,578(147.9%)*

　　　　　　　　　　*印は軽自動車

　自販連と軽自協によると2025年新年度スタートの4月、車名別販売ランキングで大きな変化はない。別表のとおり。しかし、乗用車のトップに君臨していたホンダN-BOXが1万4868台、前年同期比99.5%で首位陥落。トヨタ・ヤリスに僅差でトップの座を譲った。

　ダイハツ車が軒並み高い伸びを示しているのは、先に述べた昨年認証不正により出荷停止していた反動で、トヨタ車の一部にも波及している。

　注目すべきは20位にランクインしたスズキ・ジムニー。ここでの数字は軽自動車のジムニーだが、ジムニー5ドア版のノマド&3ドアのシエラ(登録車)も4399台、前年同期比216.3%を記録していることだ。実に合計すると1万台弱の販売を記録している。普通車でも20位のトヨタ・ランドルーザーが3431台、前年同期比216.3%を記録するなど、ここにきて本格派クロスカントリー型4WD車が俄然脚光をあびている。(編集担当:吉田恒)

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