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相場展望5月25日号 米国株: 米国・イランの戦闘終結期待も、現段階は「停戦交渉」にすぎず 日本株: 最近の大幅株高の火付け役はソフトバンクGとキオクシア
■I.米国株式市場
●1.NYダウの推移
1)5/21、NYダウ+276 ドル高、50,285ドル
2)5/22、NYダウ+294ドル高、50,579ドル
【前回は】相場展望5月21日号 米国株: トランプ氏、中国訪問時に(1)共同記者会見や(2)共同声明もせず⇒異例 日本株: 5/14から5連続安で▲3,468円安、米国高波及⇒反騰期待
●2.米国株: 米国・イランの戦闘終結期待があるものの、現段階は「停戦交渉」にすぎず
1)トランプ米国から離脱が静かに進む⇒米国株動向に注視
・メキシコとEUが貿易協定に5/22署名、米国への依存脱却目指す。
・メキシコは、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)延長に向け交渉中だ。
・現在のメキシコの輸出の8割超は米国向けのため、トランプ政権の怒りをかわないように慎重に進めていた。
・カナダも、EUに接近し、静かに米国離れ。
・EUも、米国から自立の道を模索している。
・各国の米国離れの進行を受け、米国株への波及効果を注視したい。
2)米国・イランの戦闘終結期待があるものの、現段階は「停戦交渉」にすぎず
・停戦交渉は、
(1)核合意に向けて60日間の停戦
(2)ホルムズ海峡の航行再開
(3)イランの原油輸出再開
・この停戦交渉は、「戦争終結」交渉の前段階にすぎないことに注目。
・米国は臨戦態勢を維持している。
・イスラエルのテルアビブ近郊のベン・グリオン空港に空中給油機が5/22現在52機が駐機しているという。イラン攻撃後の3月初めの36機からさらに増えている。これはイラン空爆再開に備えた戦力増強とみられる。
3)米国・イランの「一時停戦」に向けた交渉にすぎず、株買いリスクは残る
・米国・日本株市場は株高で浮かれているようだが、慎重さも必要と思われる。
●3.米国ミシガン大学消費者信頼感指数、5月確報値は過去最低の44.8、物価高が家計圧迫
1)イラン戦争によるガソリン価格の高騰が生活費を巡る不安をあおった。(ロイター)
■II.中国株式市場
●1.上海総合指数の推移
1)5/21、上海総合▲84安、4,077
2)5/22、上海総合+35高、4,112
■III.日本株式市場
●1.日経平均の推移
1)5/21、日経平均+1,879円高、61,684円
2)5/22、日経平均+1,654円高、63,339円
●2.日本株: 最近の大幅株高の火付け役はソフトバンクGとキオクシア
1)最近の大幅株高の火付け役はエヌビディアでなく、オープンAIだった
(1)日経平均の上昇
5/21、+1,879円高
5/22、+1,654円高
(2)市場が注目した米国半導体大手エヌビディアの決算は波乱なく通過し、米国とイランの戦闘終結への期待や長期金利低下を背景に幅広い銘柄に買いが優勢となった。それ以上に相場急伸の火付け役となったのが、出資先の米国オープンAIの上場申請が伝わったことで大幅株高となったソフトバンクG(SBG)である。
ソフトバンクGの株価推移
5/20終値 5,039円
5/21 6,039 +1,000円高 +19.84%高
5/22 6,757 +718円高 +11.88%高
(3)ソフトバンクの株高が、人工知能(AI)・半導体関連株買いに波及したため日経平均を押し上げた。
・日経平均を押し上げた関連銘柄
ソフトバンクG
アドバンテスト
東京エレクトロン
キオクシア
イビデン
など。
(4)ソフトバンクG(SBG)は5/21~22と2日間で日経平均を+1,383円押し上げた。この2日間で日経平均は+3,535円高・+5.91%高となったが、SBGの1銘柄で39.1%押し上げたことになる。
(5)日経平均の上げ方は常識では考えられないぐらいの高騰⇒リスク懸念膨らむ。
・人工知能(AI)・半導体関連株ブームが去ったとき、どういう株価になるのか想像してみることも賢明な時期に差し掛かったようである。
2)日経平均寄与上位
(1)5/21、日経平均+1,879円高、寄与上位5銘柄+1,597円高、占有率84.99%
寄与上位 寄与額 上昇率
ソフトバンクG +805円高 +19.85%高
東京エレクトロン +272 +5.86
アドバンテスト +270 +4.37
イビデン +150 +14.29
TDK +100 +6.73
合計 +1,597円高
・ソフトバンクGの1銘柄で、日経平均上昇幅の42.84%も占めている。
(2)5/22、日経平均+1,654円高、寄与上位5銘柄+1,067円高、占有率64.51%
寄与上位 寄与額 上昇率
ソフトバンクG +578円高 +11.89%高
ファーストリテイ +178 +3.02
TDK +115 +7.29
東京エレクトロン +104 +2.11
イビデン +92 +7.69
合計 +1,067円高
・ソフトバンクGの1銘柄で、日経平均上昇幅の34.94%も占めた。
3)5/21、日経平均は+1,879円高・+3.14%高としたが、一部銘柄の寄与で上昇
・ 5/21 5/22
日経平均 +3.14% +2.68
TOPIX +1.64 +1.00
JPX400 +1.73 +1.23
グロース250 +1.36 +3.94
・日本株のなかで、日経平均の上昇率が飛ぶ抜けて高い日が続いている。これは、海外短期投資家による株価先物主導による買いが大きな役割を果たしている。
4)新高値・新安値、値上がり・値下がり銘柄数
・5/22 新高値 新安値 値上がり 値下がり 日経平均
70 106 853 665 +1,654円高
・日経平均の大幅高にもかかわらず、新安値・値下がり銘柄数が思ったより多い。日経平均の高騰は一部銘柄の乱舞によることを示している。
5)フジクラの暴落、ソフトバンクG・キオクシアの急騰の株価推移
・フジクラの株価推移
5/13 7,855円
5/20 4,295 ▲3,560円安・▲45.32%安
・フジクラは5営業日で▲45.32%もの大暴落した。
・キオクシアの株価推移
3/31 19,080円
5/22 57,400
・キオクシアは2ヵ月弱で、+38,320円高と3倍もの株価となった。
6)米国とイランの和平協議進展で、さらに株高期待が膨らむ⇒先のことを想像しよう
・今年2月に高値を付け、その後、低迷している銘柄も目に付く。
・フジクラ株価急落の二の舞は踏みたくないものだ。
●3.資材高騰、市街地再開発が次々と延期、中東情勢で混乱(共同通信)
1)事例:帝国ホテル、プリンスホテル新高輪、名古屋駅再開発、博多駅ビル複合施設
●4.中東情勢で追いつめられる建設業者、止まる現場(TBS)
1)原油から精製されるナフサ由来の仕上げ塗料が不足。
●5.伊藤ハム、220品目で5~30%の値上げを発表。7/1出荷分から(神戸新聞)
●6.「賃金の伸び、物価上昇に届かず」約6割が実感(弁護士ニュース)
■IV.注目銘柄(投資は自己責任でお願いします)
・2326 デジタルアーツ 業績好調
・2685 アンドエスティ 業績堅調
・4188 三菱ケミカル 業績好調
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