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Webブラウザのバージョン100問題、未対策のメジャーサイトも
Google Chrome は 3 月 29 日、Mozilla Firefox は 5 月 3 日にバージョン 100 に到達するが、メジャーなサイトの中にも Web ブラウザーのバージョン 100 問題に対応していないところがまだ残っているようだ(Mozilla Hacks の記事、The Verge の記事、BetaNews の記事、The Register の記事)。
Web ブラウザーのバージョン 100 問題はメジャーバージョンの桁数を決め打ちする User Agent パーサーにより、処理が正常に実行できなくなるというもので、非サポートの古いブラウザーを使用していると誤認識されるものから、一部の機能が動作しなくなるものまでさまざまな問題が発生する。
Webcompat が GitHub で受け付けているバージョン 100 問題のバグリポートでは現時点で 21 件が Closed、22 件が Open となっている。たとえば、ダイムラーのドイツの Web サイト (www.daimler.de) では Microsoft Edge のみバージョン 100 になると非対応ブラウザーと表示されて利用できない。実際に非対応ブラウザーの警告が表示されるのはリダイレクト先の group.mercedes-benz.com で、このドメインのサイトも Edge 100 では利用できない。
また、米 Yahoo の Web サイト (www.yahoo.com) では Firefox のみバージョン 100 でページ内の一部の機能がサポートされないと警告が表示され、ページ上部のナビゲーションコントロールが固定されないなどの問題が発生する。このほか、スタンダードチャータードの一部の市場向けページ (www.sc.com/in/ など)では警告画面が表示されて Chrome / Edge / Firefox ともにバージョン 100 で利用できず、Bathesda のサイト (bethesda.net) では利用自体はできるものの、 Chrome と Firefox のバージョン 100 で最新バージョンへのアップグレードが促される。
一方の Web ブラウザーもメジャーバージョンを 99 に固定してマイナーバージョンでメジャーバージョンを示すといった対策を準備している。Firefoxでは about:compat の「ユーザーエージェントの上書き」でバージョン 100 問題の影響を受けるサイトに対するメジャーバージョン上書きを準備しているが、問題が個別の対応で間に合わないほど広い範囲に影響する場合は一時的にメジャーバージョンを 99 にフリーズしてから他のオプションをテストするとのことだ。
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