4月の外食市場規模は772億円、前年の約4分の1に リクルート調査

2020年6月3日 14:10

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 リクルートライフスタイルの調査によると、新型コロナウィルスの影響などより4月の外食市場規模が前年の約4分の1にまで縮小したことが分かった。

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■外食市場規模が前年の4分の1に

 2日、リクルートライフスタイルが4月度の外食市場調査を発表した。2020年4月度の外食市場規模は前年同月比2,654億円減の772億円となり、市場規模は約4分の1に縮小した。これは過去最大のマイナス幅になっただけでなく、2012年の調査開始以来最も低い数字にもなっている。

 内訳をみると、外食実施率は前年同月比47.7ポイント減の28.8%、外食頻度は同1.00回減の3.18回、外食単価は同534円減の2,070円となり、市場規模同様に3つとも過去最低の値となっている。

■女性の外食実施率が大きく落ち込む

 男女別、年齢層別の外食実施率をみると、全ての層で男女ともに大きく落ち込んでいるが、20代男性が36.6%(前年同月比:40.6ポイント減)など、男性は30%を維持していた一方、40代女性は19.3%(同55.2ポイント減)など、女性は全ての年齢層で30%を割り込んでいる。

 外食単価は20代男性のみ2,737円(同391円増)と増えたものの、それ以外では減少した。ただし、50代男性で1,728円(同1,291円減)、50代女性で2,191円(同396円)となるなど、外食単価の減少は男性の方が大きかった。

■牛丼、カレー、ファミレスなどが落ち込み少な目

 業態別でも全ての業態で市場規模は落ち込んでいものの、比較的落ち込みの少ない業態としては、牛丼・カレー・一品もの専売業態が22億円(前年同月比:17億円減)で前年同月比で50%超を維持した。また、フェミリーレストラン・回転すし等が105億円(同135億円減)、ラーメン・そば・うどん・パスタ・ピザ等の専業店が63億円(同82億円減)が50%程度の落ち込みに抑えている。

■居酒屋、和食などは2カ月連続で100億円単位の減少

 その一方で、カラオケボックスが1億円(前年同月比:12億円減)、スナック・ナイトクラブ・キャバレーが7億円(同62億円減)、居酒屋が118億円(同639億円減)と夜の営業を主体とした業態の落ち込みが大きく、特に居酒屋の639億円減は全ての業態の中で最も大きな落ち込み金額だった。

 また、和食料理店が106億円(同396億円減)、フレンチ・イタリアン料理店が39億円(同214億円減)、焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店が93億円(同263億円減)となり、居酒屋と合わせてこの4業態は2カ月連続で100億円以上の減少となっている。

■外食単価が上がっている業態

 業態ごとの内訳をみると、いずれの業態でも外食回数が減ったため市場規模の減少につながっているが、すき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店(外食単価:3,785円、前年同月比:110円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(同1,957円、511円増)、バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ(同5,611円、1,866円増)、牛丼、カレー等、一品もの専売業態(同734円、25円増)と、この4業態では外食回数の減少こそ補えないものの外食単価が上がっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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