7月の訪日外国人は299万人 単月として過去最高を更新

2019年8月22日 21:06

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 日本政府観光局の発表によると、中国を始めとしたアジアからの旅行客に加えて欧米からの訪日客も好調に増加したことで、7月の訪日外客数が299万人となり単月で過去最高となったことが分かった。

【前月は】訪日外国人、上半期は1663万人で過去最高 4-6月の消費金額も過去最高に

■7月の外客数は299万1,200人で過去最高

 21日、日本政府観光局(JNTO)が2019年7月の訪日外客数(推計値)を発表、7月の訪日外客数は前年同月比5.6%増の299万1,200人だった。これは2019年4月に記録した292万6685人を上回り、単月としては過去最高を更新した。7月までの累計は前年同期比4.8%増の1,962万4,800人となり、こちらも1~7月の累計としては過去最高を更新している。

■中国が最多の105万人

 国や地域別で最も多かったのは中国で、前年同月比19.5%増の105万500人。単月としては初めて100万人を超え、過去最高となった。ついで、韓国が56万1,700人(前年同月比:7.6%減、以下同じ)、台湾が45万9,200人(0.3%減)、香港が21万6,800人(4.4%減)、アメリカが15万6,900人(6.9%増)、タイが7万3,200人(1.6%減)、ベトナムが4万800人(21.8%増)、フィリピンが3万7,800人(30.5%増)、オーストラリアが3万4,900人(3.1%増)、フランスが3万4,600人(4.0%増)などとなっている。

■スペイン、ロシアも好調に増加

 前年同月比で大きく伸びたのは、先にあげたフィリピン、ベトナム、中国の他、スペインの1万5,800人(前年同月比:17.2%増、以下同じ)、ロシアの9,000人(15.9%増)、イギリスの2万8,900人(9.0%増)、ドイツの1万8,600人(8.4%増)など。

 逆に前年同月比でマイナスとなったのは、先の韓国、台湾、香港、タイの他、インドネシアの2万5,200人(4.9%減)とマレーシアの2万3,000人(0.4%減)と6つの国と地域がある。

■「日韓情勢」の文言が登場

 2019年1~7月で韓国からの訪日外客数が前年同月比プラスとなったのは、2月(3.4%増)と6月(0.9%増)の2カ月のみ。7月までの累計は442万4,200人で、前年同期比4.3%減となっている。

 また、7月の前年同月比7.6%減は、4月の同11.3%減についで大きな数字だった。韓国からの訪日数が減少した要因について、6月以前の概況では「海外渡航先の多様化」と「韓国経済の低迷」の2点をあげていたところ、7月には、「最近の日韓情勢もあり、訪日旅行を控える動きが発生」の言葉が加わっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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