1月の百貨店・SC売上、ともに好調、2025年のSC年間売上は5年連続前年上回る

2026年3月1日 18:30

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 日本百貨店協会と日本ショッピングセンター協会が1月の売上高を発表。インバウンド売上は低調だったものの、気温低下による冬物商材が好調だったことで、どちらも前年同月を上回ったことが分かった。また2025年年間のショッピングセンター売上は、5年連続で前年比プラスとなった。

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■百貨店売上高は2カ月ぶりに前年同月上回る

 2月25日、日本百貨店協会が1月度の全国百貨店売上高概況を発表した。1月の売上高は前年同月比(店舗数調整後)2.3%増の4915億円となり、2カ月ぶりに前年同月を上回った。

 春節のズレや中国からの渡航自粛によりインバンド売上は不調だったものの、国内市場でラグジュアリーブランドや宝飾品などの高額品が好調で、2カ月ぶりのプラスにつながった。また一部の店舗では、年始の休日増加による初売りの後ろ倒しがあったものの、食料品を中心に盛況だったという。

■都市部は横浜や名古屋、神戸が好調

 大都市は10都市中9都市で前年同月を上回った。中でも横浜(前年同月比:8.0%増、以下同じ)、名古屋(7.9%増)、神戸(7.6%増)でプラス幅が大きめ。一方で、札幌(9.3%減)のみが前年同月を下回った。

 都市以外の地区は明暗が分かれた。関東(1.1%増)、近畿(2.4%増)、四国(5.5%増)が前年同月を上回った一方、東北(6.1%減)、中部(8.5%減)、中国(0.5%減)、九州(2.8%減)で前年同月を下回った。

 商品別売上高で好調だった商品は、美術・宝飾・貴金属(17.7%増)、その他雑貨(3.8%増)、菓子(9.3%増)など。反対に不調だった商品は子供服・洋品(3.5%減)、その他衣料品(9.5%減)、その他家庭用品(4.3%減)、サービス(8.2%減)など。

■ショッピングセンターは気温低下で冬物商材が好調

 同日、日本ショッピングセンター協会が1月のSC販売統査報告を発表した。1月の売上高は前年同月比5.0%増となり、47カ月連続で前年同月を上回った。

 初売りが好調だったことに加えて、気温の低下による冬物衣料や雑貨も好調。食料品では年始の福袋や土産需要が好調に推移し、飲食も観光客や帰省客、新年会の需要が好調だった。一方で昨年の反動によりシネマが前年割れとなったショッピングセンターがあった。

■大都市、その他の地域は明暗が分かれる

 売上のうち、テナントは前年同月比5.5%増で、全体同様に47カ月連続で前年同月を上回った。キーテナントは同3.5%増となり、8カ月連続で前年同月を上回っている。

 大都市とその他の地域は全て前年同月を上回った。その中でプラスが大きめだった大都市は東京区部(前年同月比:8.3%増、以下同じ)、川崎市(7.4%増)、名古屋市(10.3%増)、福岡市(9.3%増)。

 その他の地域でプラス幅が大きめだった地域は、関東(5.1%増)、近畿(4.7%増)、九州・沖縄(7.9%増)。

 一方で、大都市ではさいたま市(1.1%増)、広島市(1.1%増)、その他の地域では東北(0.7%増)、北陸(0.9%増)でプラス幅が小さめだった。

■2025年は前年比3.5%増、5年連続プラスに

 同日、日本ショッピングセンター協会が2025年のSC販売統査報告を発表。2025年年間の売上高は前年比3.5%増となり、5年連続で前年を上回った。

 販促施策、館内・近隣イベントの増加、テナント入れ替え・改装効果等により、前年比プラスにつながった。

 業種別でみると、ファッションは季節商品をタイミングよく提供できた店舗が好調。飲食は旅行客や帰省客、イベント来場客により通年で好調。映画のヒット作があったことでサービスも好調だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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