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スズキ・ジムニー、オフローダーの証(1) 「3アングル」スタイリングから見える走破性
スズキ・ジムニー(画像: スズキ)[写真拡大]
先日、スズキ・ジムニーがモデルチェンジしたが、初代から40年以上変えることのない構造がある。それは、スズキ・ジムニーが本格的オフローダーの証でもある。近年、SUVのカテゴリーが出来て、なんでもSUVと称してしまうのだが、その原型は、やはりオフローダーであったのだろう。「クロスオーバーSUV」と言えば、スタイルでウエストラインが高く、「太った胴体」と言えるスタイリングが共通であるようだ。それは、まさしくオフローダーのデザインで、機能での区別ではなく、かなりあいまいなスタイリングでの区別のようだ。
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スバル・アウトバックと呼ばれる、スバル伝統のフルタイム4WDのオフロードカーで、スタイリングはステーションワゴンがある。しかし、現在ではSUVに鞍替えしたようだ。たしかに背丈は高くなったようだが、フロント・リアとも、オーバーハングが大きく、やはりステーションワゴンであろう。この車は、以前は本格的オフロードカーで、その証に副変速機を備えていた。それは、過酷なオフロードで低速トルクを必要とするとき、確実に必要な走破能力を得るのに必要なものだ。
■「3アングル」(アプローチアングル・ランプブレークオーバーアングル・デパーチャーアングル)
しかし、スズキ・ジムニーに見られる「3アングル」(アプローチアングル・ランプブレークオーバーアングル・デパーチャーアングル)では、スバル・アウトバックは「本格的」と言えるようなものではなかった。すなわち、前進するときにラフロードで邪魔になるフロント・オーバーハングの長さ、最低地上高も問題となるボディー中央の高さ、そしてリア・オーバーハングは、お尻をこすらないために重要だ。スバル・アウトバックは、オンロード走行の多い現代のオフロードカーの宿命を背負っていた1台なのであろう。
これらの3つのアングルが、オフロード走破には重要な寸法だが、スズキ・ジムニーは、その箱型のデザイン、スタイリングで最重要視していることを表している。スタイルを見ただけで、スズキ・ジムニーは本格的オフロードカーであることが分かるのだ。
さらに、「デザインの中の機能」を見ていくと、さらに「本物」であることがはっきりとする。クロスオーバーSUVなどとは別物であることを検証しよう。
次は、3つの特徴のうち「新開発ラダーフレーム」についてみてみよう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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