豊田合成が1株を5株に分割、優待も新設―自動車部品3社の投資額

豊田合成、デンソー、アイシンの自動車部品3社について、投資額や業績を見ていく。TTTNIS, CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons[写真拡大]
豊田合成は2026年9月30日を基準日として、10月1日付で1株を5株に分割する。株主優待も新設する。自動車部品3社について、デンソー、アイシンと投資額や業績を見ていく。
分割の権利付き最終日だった9月28日の株価は、豊田合成が5,264円、デンソーが1,919.5円、アイシンが2,241.5円だった。100株の購入に必要な資金は、それぞれ約53万円、約19万円、約22万円となる。豊田合成は9月29日から分割後の価格で売買され、9月28日終値を基準とした理論上の最低投資額は約11万円に下がる。
豊田合成の優待は、毎年3月末に100株以上を1年以上継続保有する株主が対象だ。100株以上で1,000円相当、500株以上で5,000円相当、3,000株以上で3万円相当の自社ブランド商品が贈られる。500株以上では、スポーツ観戦や施設見学への抽選招待も加わる。
初回の2027年3月末に限り、継続保有期間は半年以上に短縮される。ただし、2026年9月末と2027年3月末の株主名簿に記録される必要があり、初回分の権利付き最終日はすでに通過した。分割後に購入する場合、すぐに優待を受け取れるわけではない。
豊田合成は、エアバッグや内外装部品、ウェザストリップなどを手掛ける。2027年3月期第1四半期は、売上収益が前年同期比16.7%増の3,038億円、営業利益が同26.4%増の232億円だった。顧客の生産台数増加や原価改善が増収増益につながった。
デンソーは、車載半導体や電動化、先進安全分野に強みを持つ。第1四半期の売上収益は前年同期比9.1%増の1兆9,138億円だったが、営業利益は同21.5%減の841億円となった。部材費の上昇や将来に向けた投資が利益を圧迫した。
アイシンは、トランスミッションや電動駆動装置などを展開する。第1四半期の売上収益は前年同期比7.8%増の1兆3,156億円、営業利益は同23.6%減の365億円だった。売上は伸びた一方、パワートレインユニット販売台数の減少や中東情勢に伴う資材価格高騰などが利益を圧迫した。
3社では豊田合成の利益の伸びが目立つ一方、事業規模ではデンソーが大きい。アイシンを含め、各社とも自動車生産、為替、原材料価格の影響を受けやすい点は共通する。
豊田合成は5分割によって、3社で最低投資額が最も低くなる。買いやすさと優待新設は魅力だが、優待の継続保有条件や、自動車市場の変化に対応しながら利益を伸ばせるかを確認したい。(記事:林田孝治・記事一覧を見る)
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