Galileo Space、電波と画像を衛星上で分析するAI衛星を開発 実証機は2027年末~2028年初めに打ち上げ計画

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Galileo Spaceは、電波と光学画像を衛星上で組み合わせて分析し、運用者に必要な情報を迅速に届ける衛星を開発している。同社が示す実証機の打ち上げ時期は、2027年第4四半期から2028年第1四半期にかけてだ。防衛・安全保障を主な対象としながら、海上の救難や商用サービスへの活用も構想している。
■電波と画像を軌道上で組み合わせる
計画の中心は、無線周波数(RF)信号を捉え、同じ衛星で取得した光学画像と照合する仕組みだ。Galileo Spaceによると、衛星上の処理装置が信号を分類し、必要に応じてカメラによる観測につなげる。電波と画像から得た情報を統合し、地上へ送る報告を作る設計である。
衛星が収集したデータを地上局へ送り、その後に分析する方式では、通信や処理の工程に時間がかかる場合がある。衛星上で先に分析すれば、送信するデータを絞り、検出から報告までの時間を短縮できる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)も、軌道上でのAI処理とオンボード処理を、情報提供までの時間や通信量を減らす技術として研究している。
Galileo Spaceは、運用者への報告を数分以内に届けることを目標に掲げる。観測対象の選択と分析を衛星が自律的に進め、数週間にわたって運用する構想も示している。これらは今後の実証で性能を確かめる段階にある。
■防衛分野で想定する用途
同社が挙げる用途には、FPVドローンや移動式レーダーの検出・追跡がある。移動する対象の電波を捉え、位置に関する情報を早く得ることを目指す。航法用の周波数や衛星通信を妨げる電波についても、検出と発生源の特定を想定している。
弾道ミサイル発射時の噴煙の検出も、同社が示す用途の一つだ。噴煙の観測は電波の検出とは異なるため、計画の理解には、RFセンサーと光学センサーを組み合わせる点が重要になる。発射の早期把握は、警報やその後の判断に役立つ情報を得ることにつながる。
こうした用途では、対象が移動したり、観測すべき状況が変わったりする。Galileo Spaceは、衛星上で情報を選別して報告することで、運用者が状況を把握するまでの時間を縮めようとしている。
■海上救難や宇宙機の捜索にも
海上で遭難した船舶が発する信号を捉え、位置を絞り込むことも想定されている。救助隊が捜索する範囲を定める際、信号の検出と位置に関する情報が手掛かりになる。天候や日没によって捜索条件が変わる場面では、情報が届く速さも重要だ。
地上との通信が途絶えた人工衛星も、電波を発し続けている場合がある。そうした信号を検出し、発信源の位置を調べることは、宇宙機の状態確認や回復作業を考える際の手掛かりとなる。同社は政府向けに加え、速やかな情報提供を必要とする商用企業との関係も築いている。
■政府向け実証と打ち上げ計画
Galileo Spaceは、米宇宙軍のチームに対し、RF信号の分類と光学画像の統合に関する実演を2026年7月に行ったとしている。同年9月時点では、米宇宙軍と空軍研究所から計3通の支援書簡を得ており、最初の政府契約に向けた作業を進めているという。商用の衛星画像に関しても、企業と締結した6件の意向表明書を公表している。
同社サイトが示す打ち上げ枠は、2027年第4四半期から2028年第1四半期にかけてだ。実証機では、軌道上での信号分類と画像情報の統合を試し、政府向けの次段階の契約につなげることを目指す。計画の進展は、衛星の製造・試験、打ち上げ、軌道上での性能確認にかかっている。
■開発チームとa16z Speedrunへの参加
共同創業者兼CEOのカジ・ファラビは、Northrop GrummanやLockheed Martinなどで軍事衛星やミサイル関連のシステムに携わり、軍事通信衛星の軌道上試験を担当した。共同創業者のホセ・セラーノは、Googleなどで機械学習やソフトウェア開発に従事した。衛星上での情報統合とソフトウェア開発を担っている。
共同創業者兼CTOのタデ・ミルザカニアンは、SpaceXのStarship計画で無線通信機器の開発に携わった。Galileo Spaceは、ブースターの帰還に用いるRTK GPS受信機や、Starlinkのフェーズドアレイアンテナに関する経験も紹介している。同氏は以前、Raytheonで電子戦関連の開発にも従事した。
Galileo Spaceは、ベンチャーキャピタルa16zの起業支援プログラム「Speedrun」に採択されている。セラーノは、応募3万件超から約80社が選ばれた枠の一社だったと説明している。政府・商用双方の顧客獲得に向けて、今後は計画中の技術を軌道上で示すことが重要になる。
元記事: Galileo Space Is Building AI-Powered Satellites That Turn Signals Into Intelligence
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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