ガソリン高騰でクルマはEVがいいのか? 家計を考えたクルマ選びとは

2022年3月4日 11:02

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 ロシアのウクライナ侵攻により、ガソリン価格の上昇に歯止めが効かない恐れが出てきた。レギュラーガソリン1L当たり170円を超える店舗が増える中、できるだけ燃費の良いクルマを考える人も少なくない。そこで注目されるのがEV車やHV車だが、購入費用対効果を考えると家計に優しいとは必ずしも言えない。

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 ロシアへのSWIFT制裁措置により、原油国ロシアからの供給が先細りするのではとの懸念から、原油先物価格の上昇が続いている。岸田首相も、ガソリンのトリガー条項について凍結解除の含みを持たせる発言をしたが、いつどのような状況で凍結解除されるか全く不透明のままだ。

 このような状況の中、クルマを使用せざる得ない人たちにとって、ガソリン代は家計に大きくのしかかってくる。そこで思いつくのが、燃費の良いクルマへの買い替えだ。

 真っ先に思いつくのが、EV車だ。100%電気で走行するため、ガソリンがいらないばかりか、エンジンがないため、オイル交換などの経費もかからない。これだけ見ればかなりお得と言える。

 だが航続距離に大きな問題を抱えていることが否めない。例えば日産リーフの場合、62kwのバッテリー容量のタイプでもWLTCで458kmの走行距離であり、これは東京と名古屋の片道分にちょっとおつりが出る程度である。

 しかも普通充電を選択すると8時間以上かかり、急速充電を選んでも約40分だ。もちろん、充電時間中に用事を済ませていれば問題ないという人であればそれでもいいだろう。

 とはいえ、いつでも充電時間を待っているほど暇あるわけではない。EVは、この充電時間が最大のネックと言える。

 ではハイブリッド車ならどうかと言えば、トヨタ・ヤリスの場合WLTCモードで36.0km/L、プリウスでもWLTCモード30.8km/Lである。そして車体本体価格は、プリウスのエントリーモデルが259万円であり、リーフのエントリーモデルが332万円のため、73万円も初期投資が違う。これはかなりHVが有利だろう。

 さらに経費を抑えられるクルマはないのかと見回すと、軽自動車がある。最近の軽自動車は、ハイブリッドカー顔負けの低燃費であり、スズキアルトがWLTCモードで27.0km/という低燃費だ。

 軽自動車は、昔から維持費が安く人気があったが、作りがチープであったことがネックであった。しかし最近の軽自動車は、一昔前の普通車以上の快適性能を備えているため、街乗り重視なら家計にも優しく最適な乗り物と言えるだろう。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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