8月のマンション発売、首都圏は8カ月ぶり増加 近畿圏は3カ月ぶり減少

2019年9月18日 15:24

印刷

 不動産経済研究所の発表によると、首都圏のマンション発売戸数が8カ月ぶりにプラスとなった一方、近畿圏では3カ月ぶりにマイナスとなったことが分かった。

【こちらも】6月のマンション発売、首都圏は6カ月連続で減少 近畿圏は6カ月ぶり増加

■首都圏は8カ月ぶりにプラス

 17日、不動産経済研究所が2019年8月のマンション・建売市場動向を発表した。首都圏のマンション発売戸数は、前年同月比21.1%増の1,819戸となり、18年12月以来8カ月ぶりにプラスとなった。前月比は5.8%減だった。契約率は前年同月比10.9ポイント増の73.4%。前月比は7.5ポイント増となり、5月の60.0%から3カ月連続で上昇している。

■東京と神奈川で発売戸数が増加

 地域別では、東京都区部が1,201戸(前年同月比:117.2%増、契約率:77.5%、以下同じ)、都下が129戸(22.9%増、62.8%)、神奈川県が374戸(167.1%増、78.3%)となり、東京都内と神奈川県では発売戸数が前年を上回った。一方、埼玉県が63戸(71.0%減、50.8%)、千葉県が52戸(89.3%減、65.4%)となり、両県では大きく減少している。

■近畿圏は3カ月ぶりにマイナス

 近畿圏のマンション発売戸数は前年同月比2.7%減の1,341戸となり、3カ月ぶりにマイナスとなった。前月比は25.0%減だった。また契約率は84.9%で、前年同月比4.3ポイント増。前月比は1.8ポイント増で、首都圏同様に3カ月連続で上昇している。

■兵庫と滋賀で大きく減少

 地域別では、大阪市部が792戸(前年同月比:19.5%増、契約率:93.3%、以下同じ)、大阪府下が277戸(29.9%減、71.1%)、神戸市部が87戸(31.0%減、79.3%)、兵庫県下が68戸(78.9%減、63.2%)、京都市部が83戸(31.7%減、89.2%)、京都府下が4戸(前年発売なし、75.0%)、奈良県が19戸(850.0%増、47.4%)、滋賀県が11戸(87.9%減、36.4%)、和歌山県が発売なしだった。

■首都圏の建売住宅は320戸、契約率は42.5%

 首都圏の建売住宅発売戸数は前年同月比17.6%増の320戸、前月比は14.7%減だった。契約率は前年同月比12.4ポイント増の42.5%、前月比は6.6ポイント減だった。地域別では、東京都が126戸(契約率:53.2%、以下同じ)、千葉県が55戸(32.7%)、埼玉県が92戸(22.8%)、神奈川県が47戸(63.8%)、茨城県が発売なしとなっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

関連記事