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Uber自動運転での死亡事故、直前まで運転手のスマホではTV番組が再生
3月に米アリゾナ州テンピで発生したUberの自動運転タクシーによる歩行者の死亡事故について、地元警察が21日に報告書を公表したそうだ。それによると、Uberのテストドライバー(オペレーター)の所持していたスマートフォンの1台で、事故直前までテレビ番組がストリーミング再生されていたことが判明したという(azcentral.comの記事、ABC15の記事、The Guardianの記事、The Registerの記事)。
警察はドライバー所有のスマートフォン2台について捜査令状をとり、ストリーミングサービスを提供する3社に照会。その結果、2台のうち1台がNBCのテレビ番組「The Voice」をHuluでストリーミング再生していたことが判明する。事故の発生時刻は22時ごろだが、Huluの記録によればストリーミング再生が終了したのは21時59分だったという。ただし、この記録は再生の一時停止状態などを識別できないため、必ずしも車内で視聴されていたことを示すものではない。
事故後に公開された車内映像ではドライバーが繰り返し視線を下に向けている。ドライバーは米国家運輸安全委員会(NTSB)に対し、情報パネルの表示を確認していたのであり、車内の携帯電話は事故後に通報するまで使用していなかったと証言していた。
しかし、警察が事故現場の11.8マイル手前から事故現場に至る22分近い車内映像を調査したところ、この間にドライバーは自分の右膝あたりを204回見下ろしていることが判明する。下を見ていた時間は6分47秒におよび、下を見ている時に笑うなど、番組の内容に反応している様子も見られたという。ドライバーはいつでも手動運転へ切り替えられるよう、両手をハンドルの前で浮かせていたと警察に証言していたが、車内映像で手は全く見えなかったとのこと。
報告書ではドライバーが周囲の状況に注意を払っていれば起こらなかった事故だと指摘。被害者は横断歩道を横断していなかったものの、ドライバーが危険な状況に回避する役割を果たさなかったと結論付けているそうだ。報告書は郡検察官事務所に送付されており、検察官がドライバーを訴追するかどうかを検討するとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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