トヨタが考える次世代物流・移動システム(下)次世代EV「e-Palette Concept」 壮大な実験

2018年1月16日 07:00

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「e-Palette Concept」(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

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■「カーゴシステム」がいつの世でも戦力の基本

 輸送システムと言うのは、このように目的に沿って緻密に組み立てられるのだが、その基礎技術にAI・EV・IoTシステムが出来上がってくると、ロボットを含めてどのようなことになるのかが問題だ。アメリカ軍では、情報が余り出てこないが、急速に考えられているのは明確だ。ラバの形のロボットも研究されているようだ。これは、当然のことだが、現在でも戦場の末端まで「カーゴシステム」が及んでいることを示している。またそれが地上戦の勝負を分けることになり、地上軍の強さを測る基準ともなるのだ。

【前回は】トヨタが考える次世代物流・移動システム(上)次世代EV「e-Palette Concept」 壮大な実験

 日本が戦乱の世であった戦国時代の「豊臣秀吉」の戦略の裏にある強さだった。「中国大返し」も「小田原攻め」も裏にある戦略の強さは、「カーゴシステム」だ。日本の自衛隊では、輸送機の必要性が目立たないが「兵站」の様子で、自衛隊が海外侵略など考えていないことは明白だ。それだけでなく、日本国内でも「7日間持ちこたえて米軍の援護を待つ」との基本戦略が明白だ。また「米軍の救援」とは「アメリカ軍のビックリフト作戦」を日本は現実に今、当てにしているのだ。

■「カイゼン」が出来なければ「改革」は出来ない

 現在、「民間のカーゴシステム」は、日本では人手不足に悩まされているが、トヨタの「e-Palette Concept」は地上の小さな範囲で始まる。現在の宅配業界の人手不足を解消するだけでなく、人移動・物流・物販全てに関わることとなり、これからの自動車輸送全体を網羅しようとしている。ゆくゆくは、地域丸ごとシステム化できることになり、「地方都市の縮小」などの社会問題にも貢献することが考えられる。大きな社会実験となろう。まず軍事目的ではなく、民間が先行する日本社会を誇りに感じる。

 まずはレベル4の自動運転を達成しなければならないし、列車輸送・空輸・船便との連動も当然に考えなければなるまい。壮大な計画だが、協力している企業群を見ても、まもなく現実の問題となろう。この計画を実現して実用レベルにするのは「カイゼン」だ。「カイゼンの精神」を持たない集団では、「改革」を阻害してしまうことになる。まず自動車ジャーナリストの「カイゼン」が必要だ。

 超高齢化の日本経済再生のカギは「AI・EV・IoT・ロボット技術」にあり、トヨタ・「e-Palette Concept」が日本社会全体再生の切り札となる。高度経済成長時代と同じように、またしてもトヨタに頼ることになるのであろう。

 「カイゼンが改革を不可能にしている」と「トヨタが遅れている」と論じてきた自動車ジャーナリストたちも、意見を翻し始めたようだ。情けない限りとも言えよう。(kenzoogata)

関連キーワードトヨタ自動車ロボット電気自動車自衛隊自動運転IoT(Internet of Things)米軍

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