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肥満者を批判しても彼らはダイエットを始めない、米研究

2017年2月6日 08:56

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厚生労働省の報告書によると、日本人の肥満の割合は男性27.8%、女性20.5%となっている。

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 アメリカ・ペンシルベニア大学の研究チームは、肥満の問題を抱える人々に対し「太っていることは恥だ」と伝えたり、あるいはその体型を嘲笑するなどの態度を取っても、彼らはダイエットを始めるどころか逆にストレスから過食に走り、より肥満を悪化させる傾向にあるという事実を突き止めた。

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 肥満者の増加は、先進諸国における普遍的問題であり、日本も例外ではないが、しかしなかんずく、アメリカにおいて特に深刻な問題である。CDC(米疾病予防管理センター)の研究から簡単に抜粋すると、アメリカ国民の3人に1人ほどが肥満の問題を抱えているという。

 しかし、アメリカはそのような国でありながら、同時に、「太っていることを恥とする」国民的意識を持つ国でもある。具体的には、アメリカでは、太っている人間は自己管理能力を欠くとみなされ、たとえば就職活動などにあたっても極めて不利な扱いを受けるのである。

 太っていることを恥(シェイム)とみなす国で、なぜ3人に1人もの割合で、肥満者がいるのか。この謎に対する一つの解答が、今回紹介する研究である。

 肥満者は、肥満を批判されたり、肥満の害について聞かされたとき、(研究チームは、このような体験を総称してファット・シェイミングと呼称する)ストレスを感じる。ストレスというものを解消するためのもっとも一般的な手段は、特に肥満者にとって、食べることだ。よって、食べる。さらに太る。この果てしない悪循環が、アメリカを肥満大国へと押し上げているのだという。

 研究は「ではどうすれば肥満者にダイエットを動機付けられるのか」という所までは踏み込んではいない。ただ、とりあえず、肥満に対するネガティブイメージを煽るのはもうやめよう、と警鐘を鳴らしてはいる。

 なお、この研究の詳細は、医学誌「Obesity」(Obesityは肥満、という意味)に掲載された。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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