スマホアプリで銀行の届出印を提出 大日本印刷が開発

2018年4月21日 19:14

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サービスの流れ。(画像: 大日本印刷の発表資料より)

サービスの流れ。(画像: 大日本印刷の発表資料より)[写真拡大]

 大日本印刷(DNP)は、金融機関から求められる届出印を、スマートフォンアプリを通じて提出できるサービスを開発したと発表。第1弾として、4月より、みずほ銀行の発行する法人・個人事業主向けデビットカード「みずほビジネスデビット」の申し込み手続きに導入した。

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 金融機関では、各種サービスの申し込みの際、利用者確認の一環として、届出印による捺印を求める場合がある。その際、届出印を捺した書類の郵送や、店舗に届出印を持参して手続きを行うことは、利用者にとって時間と手間の負荷がかかっていた。DNPでは、そうした利用者の負荷を軽減し、利便性を高めるとともに、金融機関の窓口業務の効率化を図る観点から、スマホ利用による今回のシステムを開発した。

 銀行口座を保有する利用者は、基本情報をウェブサイト上でユーザー登録してサービスを申請すると、金融機関が申請内容を確認して受理後、申請情報とリンクする2次元バーコード(QRコード)付きの押印用紙を発行。申請者はこの用紙をプリントし、所定の位置に届出印を捺した後、押印部分を2次元バーコードとともにスマートフォンの専用アプリで撮影し、金融機関にデータ送信することで申し込みが完了する。

 同社では、このサービスを4月から金融機関に向け販売し、2022年に5億円の売上を目指すことにしている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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