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日銀利上げ観測とFRB据え置き見通し NISA投資家が見るべき「読みにくさ」

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日経平均株価は6万7000円台と歴史的な高値水準で推移する。だが再来週、相場を左右しかねない会合が日米で続く。日銀の金融政策決定会合(15~16日)と、米連邦準備制度理事会(FRB)のFOMC(16~17日)だ。
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日銀は利上げ観測が強まる一方、米国は据え置き予想が優勢だ。対照的なのは方向の差だけではない。日本は進む道が見えやすいのに対し、米国は新議長の下で行き先が読みにくい。NISAで外国株を積み立てる人にとっても、他人事ではない。
■見えている日銀、読めない米国
日銀の植田和男総裁は3日の講演で、利上げの可能性に言及した。市場は6月会合での利上げ観測が強まっている。実現すれば政策金利は0.75%から1.0%へ、1995年以来の高水準を更新する。
24年7月の「サプライズ利上げ」の教訓から、日銀は市場に十分な地ならしをして正常化を進めてきた。次の一手は、見えやすい。
対照的なのが米国だ。FRBは3.50~3.75%の据え置きが濃厚で、結果はほぼ織り込み済み。問題は、その先が読みにくいことだ。
■ウォーシュは、あえて語らない
鍵を握るのが、ウォーシュ新議長だ。金利の先行きを示すフォワードガイダンスやドットチャートを「情報過多」として批判してきた。前任のパウエル氏とは対照的に、手の内を明かさない。
スタンスも読みにくい。今会合で利下げ提案の可能性は低いが、AIによる生産性向上やインフレ一時的との見方から、利下げに前向きな姿勢をのぞかせるとの観測もある。年末にかけては、据え置きと利上げの織り込みがほぼ拮抗する。
タカ派かハト派か、本人は言質を与えない。かつて「サプライズ」で市場を驚かせた日銀がいまや読みやすい中央銀行になり、対話を磨いてきたFRBが読みにくくなる。この逆転が、相場の振れを大きくしかねない。
■為替と外国株に効く「綱引き」
為替には複数の力がかかる。ウォーシュの出方、中東の原油高、国内の長期金利上昇。日銀の利上げは円高に効くが、米国側の振れ幅の方が大きい。ウォーシュがハト派なら利下げ観測で円高、利上げ寄りなら円安――方向は定まりにくい。
ここがNISA投資家の自分事だ。新NISAで人気の全世界株・米国株インデックス投信は、その多くが為替ヘッジなし。これまでは「米国株高 × 円安」の追い風で伸びてきたが、米長期金利の先高観と原油高は、最高値圏のハイテク株には逆風になりうる。
日本株は方向が見えても、資産の多くを占める外国株は、読めない米国の不確実性を受けやすい。
■読めないものは、長期と分散で
再来週の利上げ・据え置きという「結果」は、強く意識され始めている。本当の焦点は、ウォーシュがどこまで語らないか、中東の行方、日本の財政への信認――読めない要素の方にある。
不確実性は、当てにいくものではないだろう。保有する外国株投信が為替ヘッジ付きかを確かめ、長期・積み立て・分散の基本に立ち返れば、短期の振れは時間がならしてくれる。
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