仮想通貨で副業 イーサリアムとは?メリットやビットコインとの違い

2025年6月15日 15:11

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 仮想通貨と言うと、ビットコインが有名だが、イーサリアムも同じくらい注目に値する銘柄である。副業で仮想通貨投資を検討しているなら、ぜひイーサリアムについても知っておきたい。本記事では、イーサリアムの概要や特徴、さらにビットコインとの違いについて紹介する。

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■イーサリアムは実用性が高く様々な分野で採用

 イーサリアム(Ethereum)は、ビットコインに次ぐ時価総額を誇る暗号資産である。そして単なる「通貨」ではなく、分散型アプリケーション(DApps)を構築するためのプラットフォームとしても、注目されている。

 仮想通貨市場においては、ビットコインが「デジタルゴールド」としての役割を持っている。その一方で、イーサリアムはスマートコントラクト機能により、実用性の高い銘柄として多くの開発者や投資家から支持を集めているのだ。

 スマートコントラクトとは、あらかじめプログラムされた契約内容を自動的に実行する仕組みである。金融、ゲーム、不動産といった様々な分野で、スマートコントラクトの応用が進んでいる。

 このような実需に支えられた技術背景は、価格の持続的な上昇や安定性に寄与している。副業として仮想通貨への投資を検討する際、イーサリアムはその成長性と技術的基盤から、魅力的な選択肢となるだろう。

 またイーサリアムは、2022年に大型アップデート「The Merge(マージ)」を行った。具体的には、従来のPoW(プルーフ・オブ・ワーク)から、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)へとコンセンサスアルゴリズムに変更されている。

 これにより電力消費量が大幅に削減され、環境負荷の少ない銘柄として、長期的な持続可能性にも期待が集まっている。この進化は、投資先としての信頼性を高め、機関投資家の参入も加速させている。

 副業で仮想通貨投資を行う個人にとっては、チャートや価格の変動だけでなく、その資産が持つ技術的価値や将来性を見極めることが重要だ。

 イーサリアムは取引量も多く、流動性が高いため、売買のタイミングを逃しにくいという利点もある。さらに時価総額ランキングでも常に上位を維持しており、他の仮想通貨と比較しても安定感のある投資対象と言えるだろう。

■イーサリアムとビットコイン、両方に分散投資するのもおすすめ

 仮想通貨の代表格といえば、ビットコインが有名である。イーサリアムはビットコインに次ぐ代表的な仮想通貨だが、その性質や用途には明確な違いがある。

 副業として仮想通貨に取り組む上で、自分にとってどちらがより適しているかを見極めることは非常に重要だ。

 まずビットコイン(Bitcoin)は、2009年に登場した世界初の仮想通貨で、「価値の保存」を目的としたデジタル通貨として設計された。最大供給量が2,100万枚と決まっているため希少性があり、「デジタルゴールド」としての地位を築いている。

 投資家の間では、ビットコインを資産保全やインフレ対策として保有するケースが多く、長期保有を前提とした銘柄として評価されている。

 一方イーサリアム(Ethereum)は、「分散型アプリケーションの基盤」として開発された。ビットコインとは異なり、イーサリアムには発行枚数に上限はなく、現在約1.2億枚が流通している。

 またイーサリアムは、スマートコントラクトという機能を持つことで、ブロックチェーン技術を実社会の多様な分野に応用できる点が特徴である。単なる通貨としての役割にとどまらず、NFT、DeFi、ゲーム、ID管理など、多くのプロジェクトのプラットフォームとして活用されている。その結果、価格変動においても技術革新や利用範囲の拡大が強く影響する傾向にある。

 副業という観点で見ると、短期から中期の取引や将来性を重視する投資家にはイーサリアムが向いていると言えるだろう。価格変動が比較的活発で、チャートの動きを見ながら取引するスタイルにも適しているからだ。PoSへの移行による持続可能性の高さも評価されている点である。

 一方ビットコインは、価格の安定性と認知度の高さから、リスクを抑えたい長期投資型の副業スタイルに適している。仮想通貨の中では金投資に近い性質を持っているものの、金よりはリスクがあるというイメージである。

 金とビットコインを比較すれば、ビットコインの方が積極的な投資に向いている。ビットコインとイーサリアムの比較では、イーサリアムはビットコインよりもさらに積極的な投資に向いているということだ。

 実際に運用する際は、イーサリアムのみでなく、ビットコインや他の仮想通貨と組み合わせてリスク分散するのがおすすめだ。(記事:西島武・記事一覧を見る

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