百貨店とSCの10月売上、好調続く 百貨店はインバウンドが最高更新

2023年11月28日 08:23

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 日本百貨店協会と日本ショッピングセンター協会が10月度の売上高を発表。秋冬物の動きが鈍かったものの、高額商品やインバウンドが好調だったことなどから、どちらも前年同月を引き続き上回っていることが分かった。

【前月は】百貨店とSCの9月売上、19カ月連続で前年上回る インバウンド需要が底上げ

■百貨店はインバウンド需要が記録更新

 24日、日本百貨店協会が2023年10月度の全国百貨店売上高概況を発表した。売上高は前年同月比(店舗数調整後)6.1%増の4,531億3,932万2,000円となり、20カ月続で前年同月を上回った。

 気温が高目だったことで秋冬物の売上は鈍かったものの、ラグジュアリーブランドなどの高額商品や化粧品が引き続き好調。インバウンド需要が383億円となり、調査開始以来の最高額だった2019年4月の344億円を更新した。また年末年始に向けて、クリスマスケーキやお節料理の予約も堅調に進んだ。

■都市は近畿や九州が好調

 大都市では10都市中8都市で前年を上まをった。その中では京都(前年同月比:16.6%増、以下同じ)、大阪(14.8%増)、神戸(10.9%増)、福岡(13.5%増)が二桁割合の増加。一方、横浜(0.3%減)、広島(12.2%減)の2都市で前年同月を下回った。

 都市以外の地区では全体的に低調ながら、中部(2.2%増)と近畿(0.1%増)で前年を上回っている。東北が14.9%減と二桁割合のマイナス。関東(3.1%減)、九州(2.1%減)でマイナス幅が大きめだった。

 商品別売上高で比較的好調だったのは身の回り品(前年同月比:12.7%増、以下同じ)、化粧品(15.2%増)、美術・宝飾・貴金属(14.8%増)でプラス幅が大きめ。反対に子供服・洋品(6.4%減)、その他衣料品(4.1%減)、その他食料品(2.2%減)、サービス(15.0%減)でマイナス幅が大きめだった。

■ショッピングセンターも20カ月連続で前年上回る

 27日、日本ショッピングセンター協会が10月度のSC販売統計調査報告を発表した。売上高は前年同月比5.0%増の5,746億2,337万5,000円となり、百貨店同様に20カ月連続で前年同月を上回った。

 気温が高目だったことで秋冬物ファッション衣料の売れ行きが鈍かったものの、国内旅行客やインバウンド客の来館が好調。イベントやキャンペーンによる売上の底上げもあった。業種別では雑貨がキャラクター商品や均一ショップが好調。飲食は旅行客ヤイベント参加者の利用が多く、ランチに続いてディナータイムも復調している。

■大都市は9カ月連続で全て前年上回る

 売上のうち、テナントが前年同月比5.2%増の4,536億681万2,000円。キーテナントが同4.0%増の1,210億1,656万3,000円となり、全体同様に20カ月連続で前年同月を上回った。

 大都市は9カ月連続で全て前年同月を上回った。その中でも東京区部(前年同月比:10.9%増、以下同じ)、大阪市(11.6%増)、広島市(17.8%増)、福岡市(13.2%増)で二桁割合の増加。その他の地域の中では北海道(5.5%増)、中部(5.5%増)、北陸(4.8%増)で比較的大きく伸びた。一方、四国(0.5%減)のみ前年を下回った。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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