コロナ関連の破たん1817件に 感染拡大続くも破たんペースは減少 東京商工リサーチ

2021年8月14日 15:34

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 東京商工リサーチは13日、コロナ禍の影響で経営破たんした国内事業者数が1週間で9件増え、累計で1,817件(負債1,000万円以上)に達したと発表。飲食業等において、一部で業績回復傾向が見られ、破たん件数が減少した。一方、デルタ型の感染拡大から病床不足の懸念が強まる中、業績が再び悪化するリスクをはらんでいる。

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 東京都は13日、都内で新たに確認されたコロナ感染者数が過去最多の5,773人だったと発表した。重症患者数は227人、入院患者は3,727人となり、いずれも過去最多を更新。13日までの1週間における1日当り新規感染者の平均は4,156人(前週は3,820人、前々週は2,501人)。高齢者の新規感染は少ないものの、変異ウイルスの拡大で重症患者が増え、病床不足リスクが高まっている。

 菅義偉首相は13日の記者会見で、全国での新規感染者数が2万人を超え、「医療体制は極めて厳しい状況にある」とコメント。厚労省は3月時点で全国自治体に対し、感染者が昨年冬の2倍となる状況を想定した対策を求めたものの、現状は想定を超えた。時短要請等に従わない飲食店等へ過料を科した事例もほぼ無く、夜間も営業を続ける飲食店は多い。政府は来週以降、緊急事態宣言等の拡大・延長を協議する予定。

 時短や酒類提供停止の要請に従わない飲食店が増える中、感染力の強いデルタ型の発生場所が飲食店から職場、学校、商業施設に広がっている。一部の百貨店ではクラスターが発生し、従業員へのPCR検査の実施やアルコール消毒器の増設などで対応するほか、混雑時の入場制限を導入。各社とも業績が回復傾向にある中、再び悪化する事態は避けたい。

 新型コロナウイルスの世界における累計感染者数は、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば日本時間14日午前10時時点で2億614万人超、死者数は434万人超。

 国別の最多は米国の3,658万人超、次いでインドが3,211万人、ブラジルが2,031万人。以下、フランス647万人、ロシア646万人、イギリス624万人、トルコ603万人と続く。直近4週間では、米国(233万人増)やインド(109万人増)のほか、インドネアシア(104万人増)が急増している。日本は直近4週間で25万人増え、累計111万人を超えた。

 かかる状況下、東京商工リサーチは新型コロナウイルスに関連する経営破たん事業者数が、13日時点で1,817件(負債1,000万円以上)に達したと発表。破たん企業が雇用していた従業員数の累計は、判明している数だけで1万9,640人(前週比29人増)に達した。

 業種別で破たん件数が最も多い飲食業において、持ち帰りや宅配の需要をうまく取り込んだ一部企業で回復傾向が見られる。加えて、コスト削減努力や自治体からの協力金の活用もあり、いまだコロナ前の業績には戻らないものの、破たん件数が減ってきた。一方、時短や酒類提供停止の要請に応じない飲食店の増加が感染拡大の要因の1つとする見方もあり、政府が厳しい要請・規制を導入すれば再び業績が悪化するリスクはある。(記事:dailyst・記事一覧を見る

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