8月の消費、ゲームソフト8割増、航空9割減 新型コロナで明暗はっきり

2020年10月12日 17:48

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 9日、総務省と経済産業省から消費行動に関する指標が相次いで公表された(総務省統計局:「新型コロナウイルス感染症により消費行動に大きな影響が見られた主な品目など」、経産省:「特定サービス産業動態統計速報(8月分)」)。

 8月の消費で下落が目立ったのが旅行関連の支出だ。「航空運賃」では前年同月比95%超のマイナスをはじめ、「パック旅行」「鉄道運賃」で同8割以上の下落が見られた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う自粛要請の影響が大きいようだ。「背広服」や「映画・演劇等入場料」も大きく消費が下落した。

〇8月の消費が前年同月で下落した品目ワースト5(前年同月比)
 ・1位 航空運賃:95.5%減
 ・2位 パック旅行費:87.3%減
 ・3位 背広服:82.3%
 ・4位 鉄道運賃:79.0%減
 ・5位 映画・演劇等入場料:74.9%減

 消費が上昇した品目でも新型コロナウイルスの影響がうかがえる。マスクなどの「保健医療費」は前年の2.5倍近い消費が見られ、「ゲームソフト等」や「チューハイ・カクテル」など、いわゆる「巣ごもり消費」も旺盛に行われたようだ。

〇8月の消費が前年同月で上昇した品目トップ5(前年同月比)
 ・1位 保健医療(マスクなど):146.9%増
 ・2位 ゲームソフト等:79.5%増
 ・3位 チューハイ・カクテル:44.4%増
 ・4位 エンジニアリング業(対事業者向け):39.4%増
 ・5位 家具・家事用品:22.7%増

 対事業者向けでは「エンジニアリング業」が4割近く上昇した。前月までは消費が下落していたが(6月:前年同月比20.5%減、7月:同7.6%減)反発が見られる。「インターネット関連業務」は3%と上昇幅は小さいが、上昇は3カ月連続だ(6月:同1.4%増、7月:同4.4%増)。

 エンジニアリング業で主に上昇したのは「化学プラント(同709.9%増)」「通信プラントシステム(同73.3%増)」「環境衛生システム(同52.6%増)」だ。地域別では、国内は下落(同24.9%減)し、海外は上昇(同279.0%増)した。

 インターネット関連業務では「コンテンツ配信業務(同13.8%増)」「課金・決済代行及びサイト運営業務(同2.1%増)」「ASP(アプリケーションソフトウェア開発)業務(同26.9%増)」で堅調に推移した。(記事:ファイナンシャルプランナー・若山卓也・記事一覧を見る

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