関連記事
SpaceX、ISSへのクルー輸送に向けた有人テストフライトの打ち上げに成功
SpaceXは日本時間5月31日、Crew Dragon宇宙船による国際宇宙ステーション(ISS)へのクルー輸送に向けた初の有人テストフライト「Demo-2」を実施した(SpaceX - Launches、 NASAのブログ記事[1]、 [2]、 [3]、 [4])。
Crew DragonにはNASAのロバート・ベンケン宇宙飛行士とダグラス・ハーレー宇宙飛行士が搭乗し、日本時間5月31日4時23分にFalcon 9ロケットで打ち上げられた。約12分後にCrew Dragonは予定軌道に投入され、打ち上げは成功した。Falcon 9ロケット第1段は打ち上げから約9分30秒後に大西洋上のドローン船「Of Course I Still Love You」に着陸し、回収も成功している。
スペースシャトルが最終ミッションを終えてから今年で9年。米国の宇宙飛行士が米国の宇宙船で宇宙へ行くのも9年ぶりとなる。Crew Dragonは日本時間5月31日23時29分、ISSにドッキングする予定だ。
NASAはスペースシャトル退役後のISSへの物資補給およびクルー輸送に米民間宇宙船の利用を計画。補給ミッションは2012年から実現しているが、クルー輸送計画はなかなか進まず、2014年には当時ロシア副首相だった現ロスコスモスCEOのドミートリ・ロゴジン氏に宇宙飛行士をトランポリンでISSに送るよう提案されていた。
NASAは2015年、クルー輸送ミッションをSpaceXとボーイングに正式発注したが、当初2017年に設定していた計画は延期が続いた。2019年3月にはSpaceXが初の無人テストフライト「Demo-1」を成功させたものの、NASAはたびたびソユーズの座席を予約することになった。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 国際宇宙ステーション | サイエンス | idle | 宇宙 | NASA
関連ストーリー:
SpaceX、Crew Dragon宇宙船のISSドッキングシミュレーターを公開 2020年05月17日
NASA、今秋国際宇宙ステーションへ向かうソユーズの座席追加購入に成功 2020年05月15日
宇宙飛行士の野口聡一氏、米SpaceXの有人宇宙船Crew Dragonへの搭乗が決まる 2020年04月03日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- NASAのボランティア主導プロジェクト、15個の活動的小惑星を特定 3/19 09:22
- 宇宙が138億歳であることを再確認 ジェイムズ・ウェッブ望遠鏡で ESA 3/16 17:48
- 誕生間もない銀河、中心ブラックホールの成長速度は極端に小さかった 東大の研究 3/13 18:08
- 赤色巨星期を生き抜いた系外惑星を確認 知的文明も存続か? 米宇宙望遠鏡科学研究所 3/11 08:54
- 銀河中心に吸い寄せられるガス雲の大部分、実は銀河系外起源だった 名大の研究 3/ 9 07:21