マツダのBEV・MX-30登場 「Well to Wheel」(油田からタイヤまで)はどこにいった?

2019年10月30日 08:28

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マツダMX-30(欧州仕様)(画像: マツダの発表資料より)

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 マツダがBEV(純電動車)を発売する。東京モーターショー2019で発表した。これまでマツダは「Well to Wheel」(油田からタイヤまで)を掲げ、CO2排出量がEVによって必ずしも下がらないことを主張してきた。確かに、旧式の石炭発電や石油発電などで広域配電などのロスを考慮すると、EVは高熱効率のエンジンよりもCO2排出量は必ずしも減らなかった。

【こちらも】マツダ初の量産EV「MX-30」、東京モーターショーで世界初公開

 BEVにすることで火力発電に負担が生じ、むしろCO2排出を増やしていたのが中国などだった。しかし、ここにきて発電について考慮することよりも、政治的意味合いもあって燃費規制には強く作用するようになり、EVにひた走ることとなりそうだ。

 つまり、中国の産業育成政策、欧州のディーゼル不正問題などで、トヨタを中心とした日本車のHV技術を超えることを目標とした政治的配慮が強いようだ。まるで柔道競技で日本勢だけが勝つことを制御するためにルールを変えてしまうように感じる。それほど、日本の繊細な技術が生きている証拠でもあるのだろう。

 そんな中、マツダがスカイアクティブ-Xエンジンと称して熱効率を高める動きに出てみたところ、日産も可変圧縮エンジンなどで独自の技術開発を行い、続いてホンダもトヨタもと、日本勢だけでエンジンの熱効率競争を演じている状態だ。

 一方、EVの課題はなんといってもバッテリーのエネルギー密度だ。ガソリンエンジン装備車に比較して、実用的な500km走行を可能とすると、バッテリーの大きさゆえに200~300kg程度車重が重くなってしまう。これが実用化を阻む大きな壁となってきた。

 しかし、挑戦しなければ何事も始まらないとばかりにテスラが挑戦し、ジャガーが実用化をして見せると、来年からはポルシェ、ベンツ、BMWなどは当然として、VWや日産が小型車でEVのコスト面での実用化を進めてくる。トヨタも中国の規制に合わせてEVを発売してくるようで、PHEVを含めて電動車の比率は少しずつ増えてくるようだ。

 そこに追随したマツダ・MX30は、デザインコンセプトで話題を取りそうだが、パッケージングも見どころであろう。EVを意識した東京モーターショー2019では「箱ばかり」と揶揄する向きもあるが、これが現代の自動車社会に占める姿であると認識することが必要だ。EVは実用性が高く、「全固体電池」などのバッテリーの進歩があれば他の面での利点も多く、普及してくる可能性がある。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワードマツダ電気自動車燃費東京モーターショー全固体電池MX-30

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