ドコモ、顧客サービス強化と5Gによる付加価値向上により成長継続を目指す

2019年9月16日 12:02

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 NTTドコモは9月6日、5G時代に向けた新たな映像視聴体験の提供を目指して、100%子会社のドコモ・ベンチャーズが出資するパロニムと、業務提携契約を締結したと発表した。

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 動画にタッチするだけで知りたい情報にアクセスでき、検索する手間をなくす「TIG Live(テグライブ)」を共同開発し、音楽やライブ、スポーツなどのリアルタイムで行われるイベントにおいて新たな映像視聴体験の提供を目指す。

 ドコモは、政府によるNTTの「移動体通信業務の分離」方針に基づき、1991年に、「エヌ・ティ・ティ移動通信企画株式会社」として設立され、さらに各地に地域企画会社が8社設立された。2008年に各地域8社を吸収合併して「NTT docomo」となり、2013年商号を「株式会社NTTドコモ」に変更した。

 2019年3月期の営業収益は4兆8,408億円。構成比は携帯電話サービスと光通信サービス、衛星電話サービスなど通信事業が81.7%、動画・音楽配信、電子書籍サービスや金融・決済サービス、生活関連サービスなどのスマートライフ事業が9.2%、法人向けシステム開発・保守受託など法人ソリューションや、ケータイ補償サービスのあんしんサポートなどその他事業で9.1%を占めている。巨大企業となった今でも、64.1%の株式を保有するNTTの連結子会社であるドコモの動きを見ていこう。

■前期(2019年3月期)実績と今期見通し

 前期営業収益は4兆8,408億円(前年比1.7%増)、営業利益は前年よりも267億円増の1兆136億円(同2.7%増)であった。

 営業利益増加の要因としては、顧客還元の拡大により携帯電話サービス収入が伸び悩む中、光通信サービス収入が増加した通信事業で121億円、動画配信などコンテンツコマースと金融決済サービスが順調に伸びたスマートライフ事業で78億円、ケータイ補償サービスと法人ソリューションが好調だったその他事業で68億円の増益である。

 今期は市場環境が激変する中、顧客基盤の強化を目的として2,000億円規模の顧客還元を実施するため、営業収益は4兆5,800億円(同5.4%減)、営業利益は前年よりも1,836億円減の8,300億円(同18.1%減)を見込んでいる。

■中期戦略2020「beyond宣言」策定による事業推進

 中期戦略の「beyond宣言」では、事業構造を革新し、顧客サービスの強化と成長投資で事業基盤を強化しつつ、5Gで様々な付加価値を融合、進化させることで成長し続けることを目指す。

●1.マーケットリーダー宣言

 顧客へのサービス、料金、ポイントの融合・進化により、お得・便利を先導するマーケットリーダーを目指す。

●2.スタイル革新宣言

 5Gの特徴を生かして、VRやAI、IoTを活用した顧客の「体感革新」「ライフスタイル革新」「ワークスタイル革新」を実現する。

●3.安心快適サポート宣言

 AIを活用して顧客接点を進化させ、満足・安心な顧客サポートを実現する。

●4.産業創出宣言

 「高速・大容量」「多数の端末との接続」など5Gの活用により、パートナーのビジネスの可能性を広げ、社会や産業の発展に貢献する。

●5.ソリューション協創宣言

 パートナーとの協創により、社会課題の解決と地方創生に取り組む。

●6.パートナー商流拡大宣言

 ポイント、FinTech、IoTなどのオープンなプラットフォームを成長、進化させることで、パートナーのビジネスを支え、共に商流を拡大させる。

 5G技術力を生かして新たな価値創造に挑み、顧客サービスの強化を目指すドコモの動きに注目したい。(記事:市浩只義・記事一覧を見る

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