JR東日本、燃料電池ハイブリッド車両を2021年度内に開発 実証実験開始へ

2019年6月5日 11:22

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開発する車両のイメージ図。(画像:JR東日本の発表資料より)

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 水素社会の波は鉄道の世界にも訪れようとしているのだろうか。JR東日本は、水素を燃料とする燃料電池と通常の蓄電池の、2種類の電源を備えるハイブリッド車両を2021年度までに試験的に製作し、実用環境下での走行試験を含めた実証試験を行うと発表した。

【こちらも】JR東日本とトヨタ、水素活用して鉄道と自動車を連携へ 低炭素社会の実現に

 JR東日本が世界で初めて燃料電池式の鉄道車両を開発したのは2006年のことである。E995形をベースとしたもので、通称NEトレイン。これは2008年までかけて走行試験が実施され、最高速度は時速100キロに達したが、水素貯蔵容量が少ないために航続距離は50キロメートルから70キロメートル程度にとどまった。

 今回の試験車両は、水素にNEトレインの倍の充填圧力をかけ(35MPa→70MPa)、水素貯蔵容量を倍以上に伸ばすことで、速度はNEトレインと同じく最高速度毎時100キロメートル程度だが航続距離については想定では約140キロメートルを得られる見込みであるという。

 開発中の試験車両のハイブリッドシステムは、燃料電池と主回路用の蓄電池の双方から、主電動機や補助電源装置にエネルギーを供給する仕組みとなっている。回生ブレーキ、ならびに主電動機の負荷電力が小さいときには、燃料電池から蓄電池に電力が供給されエネルギーが蓄えられる。

 実証試験は、鶴見線、南武線尻手支線、南武線(尻手~武蔵中原)で行われる。現地の神奈川県、ならびに横浜市・川崎市と連携し、実証実験に向けた環境整備を進めていくという。

 なおJR東日本は、2018年9月からトヨタ自動車と水素技術に関する業務提携を結んでいる。言わずと知れた燃料自動車「MIRAI」を擁するトヨタから、燃料電池自動車の開発で培った知見を、鉄道車両への燃料電池導入に向けて得られる見通しだ。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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