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米FRB、19年は利上げしない方針を発表

2019年3月21日 18:28

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 米連邦準備理事会(FRB)は20日、19日から20日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)での金融政策に係る協議の結果を発表、海外の経済成長速度に鈍化が見られる中、2019年の想定利上げ回数を昨年末時点の2回からゼロ回へ引き下げた。リーマンショック後の景気回復を受け2015年末から続けてきた利上げサイクルを休止することとなる。市場では一部でFRBによる利下げが予想される中、パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見にて、利下げの可能性を問われた際にこれをけん制した。

 FOMCでは、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行の2.25~2.50%に据え置くことを全会一致で決定。合わせて、今後3年間の金融政策シナリオを発表し、2019年の利上げ予想回数については、FOMCメンバー17人のうち11人が「ゼロ回」を主張した。2020年については7人が「ゼロ回」を主張する一方で10人が「1回」を主張するなど意見が割れた。FRBは今回、年内の利上げがないとの見通しの発表に加え、保有資産縮小を9月に終了する方針を示した。

 パウエル議長はFOMC後の記者会見で、米経済が良好な状況にあり見通しが明るい旨を強調する一方で、海外経済の成長鈍化、米中貿易摩擦および英国のEU離脱が米経済減速の要因となる可能性があり、FRBとして米経済見通しを注視しているとの考えを示した。また将来の利下げに関する記者からの質問に対し、「現時点でFRBが金利をどちらの方向に動かすべきかを示唆する経済指標はない」と回答し、合わせて「忍耐強くなるには適切な時期にある」と強調した。

 FRBは、2017年から2018年に計7回の利上げを実施したが、世界的な経済成長スピードの鈍化と米経済に潜むリスク要因を踏まえ、ほぼ休止状態に入る。トランプ大統領はこれまで、FRBが利上げを継続すれば米景気拡大の持続が難しくなるとFRB批判を続けてきたが、今回のFRBの発表はトランプ氏の主張に沿う形となった。(記事:dailyst・記事一覧を見る

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