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NTT、サングラス並みの透過率を誇る「透ける電池」を開発
電池というものの新たな世界が拓けるかもしれない。日本電信電話(NTT)は、光透過性を有する「透ける電池」を作成し、電池として機能することを確認したと発表した。透過率は約25%で、一般的なサングラス並みの水準であるという。
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あらゆるものがネットワークに接続される、IoTの普及は現在急速に進んでいる。そうした中、デバイスの存在感を低減させるための小型化・軽量化などの取り組みも盛んだ。NTTでは、スマートフォン用などの蓄電池の開発で培ってきた技術を背景に、既存の電池にはない「透ける」という性質を付与した、存在を意識させないデバイスの可能性を模索し、これまで研究開発を行ってきたという。
一般論からいえば、EV、スマートフォン、ドローンなどに用いられる電池は、大容量・長寿命・高安全性が最優先事項となるので、金属などの合成材から形成され、全体的に
黒く、当然ながら光を透過しないものが一般的であった。
今回は、光透過性の観点から電池の構成材料と構造に着目し、入射光の九州と反射を抑制する技術開発を行うことによって、存在感のない透明な電池の開発を行った。
開発された電池は、一辺が9×5の長方形をしており、現状での動作確認としては、市販のLEDを5分間点灯することができ、また100回の充放電に耐えるという。
電池容量としては、市販のコイン電池の規格でいえばCR1025というものに相当する程度だとのことである。
今後の展開としては、従来の電池では適用困難だった未開拓の領域にこの透明電池を広く適用できる可能性があり、また近年開発が進んでいる透明なディスプレイや太陽光発電素子などとも組み合わせ、もちろん電池自体の性能向上の研究開発も行いつつ、IoTの新たな可能性を模索していきたいという。
なおこの透明電池は、2018年11月29日~30日に東京都武蔵野市で開かれるNTT R&Dフォーラム2018(秋)において公開される。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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