Google、SMBv1のみ対応のAndroid用Sambaクライアントを公開

2017年7月12日 20:42

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記事提供元:スラド

headless曰く、 GoogleがAndroid向けのSambaクライアント「Android Samba Client」をGoogle Playで公開したのだが、対応プロトコルがSMBv1のみになっていることが話題となっている(Android PoliceNeowinRegister9to5Google)。

 Android Samba Clientはローカルネットワーク上の共有フォルダーをマウントし、Android標準のファイル管理機能でアクセスできるようにするというものだ。ただし、共有フォルダーをブラウズする機能はなく、直接UNCパスを入力してマウントする必要がある。また、マウントを解除する機能が搭載されていないため、マウントを解除するにはアプリのデータを消去するしかないようだ。

 SMBv1は30年近く前に開発された古いプロトコルであり、最近はWannaCryptなどSMBv1の脆弱性を悪用するランサムウェアの攻撃が注目を集めた。MicrosoftはWindows 10の次の大型アップデート「Fall Creators Update」でSMBv1を無効化する計画だ。

 アプリを公開しているアカウントはChromeアプリなどを提供する「Google Inc.」ではなく、Live Caseアプリなどを提供する「Marketing @ Google」というアカウントだ。共有フォルダーにアクセス可能なファイル管理アプリはGoogle以外の開発者も公開しており、中にはSMBv1にのみ対応するものもある。しかし、他社のセキュリティには厳しいGoogleがSMBv1にのみ対応したアプリを公開したことから、皮肉に受け取られている。

 なお、このアプリのソースコードはGitHubで公開されており、SMBv3への対応なども進められている。

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