ホンダ「グレイス」“4WD”が選べる唯一の5ナンバーハイブリッドセダン

2014年12月4日 17:17

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この1年、一番の売れ筋であるコンパクトカーのリコール問題で話題だったホンダから「コンパクトセダンの革新」をコンセプトにした5ナンバーサイズのハイブリッドカー「グレイス」が登場した。

この1年、一番の売れ筋であるコンパクトカーのリコール問題で話題だったホンダから「コンパクトセダンの革新」をコンセプトにした5ナンバーサイズのハイブリッドカー「グレイス」が登場した。[写真拡大]

 この1年、一番の売れ筋であるコンパクトカーのリコール問題で話題だったホンダ<7267>から「コンパクトセダンの革新」をコンセプトにした5ナンバーサイズのハイブリッドカー「グレイス」が登場した。

 グレイスは「フィットハイブリッド」の派生モデルなので「ヴェゼルハイブリッド」同様今後も何か問題が見つかれば修正されるモデルだ。だがリコールは悪いことではない。きちんと対策を打ってくれれば問題はない。

 ホンダが国内向けの5ナンバーセダンを販売するのは「フィットアリア」から6年ぶり、5ナンバーハイブリッドセダンでは「シビックハイブリッド」から9年ぶりとなる。

 この10年ほど5ナンバークラスについては各社苦戦していた。トヨタ<7203>の2代目「プリウス」は3ナンバーだったがエコカー減税や補助金、燃費が良く後部座席を倒して広げられる荷室等もあり消費者はそちらを選んだ。

 当時、プリウスのハイブリッドシステムは電気自動車の乗り味があり、それが「未来の車」のように感じさせ特別感があった。ホンダも「インサイト」や「シビックハイブリッド」で反撃したがあまり効果はなかった。

 そんな中、2013年に登場したフィットハイブリッドで採用した「Sport Hybrid i-DCD」はプリウスのような電気自動車の乗り味も実現し、さらなる低燃費と低価格を実現した。

 フィット、ヴェゼル、グレイスといったホンダのコンパクトハイブリッドカーには「4WD」グレードの存在があることもプリウスとは違うポイントである。

 先日発売された「レジェンド」や来年発売の「NSX」のように物凄い4WDではないが、雪国をターゲットにした確かな4WDとなっている。

 筆者はまだ雪深い道でi-DCDの4WDを運転したことがないのだが雨の高速道路での運転はある。日本の速度域ではたとえ雨でも4WDにありがたみを感じることはないが、リアの安心感が高まるのでコーナリング手前でアクセルを緩めるということもなく全ての部分を100km/h固定でいけるそういう安心感があった。

 フィットとグレイスで選択に悩む人は多いと思う。グレイスはセダンというキャラクターに合わせて騒音対策を徹底。遮音・吸音材の適切な配置やフロントドアガラスの厚み増加など、静粛性に有利な構造のセダンボディーをさらに磨き上げ、快適に移動できる高い静粛性を達成している。

 これまでデュアルクラッチのセダンというとVW「ジェッタ」や三菱自動車<7211>「ランサーエボリューション10」といったちょっと高額なところからのスタートだったが200万円台で買えるというのはとてもうれしいことだと思う。価格は195万円から240万9800円。(編集担当:久保田雄城)

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