三菱商事、1兆円の自社株買いで株価7.9%高―商社4社の配当と100株投資額を比較

2026年11月5日 20:37

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11月4日に上限1兆円の自社株買いを発表した三菱商事と同日に中間決算を発表した三井物産、伊藤忠商事、丸紅の業績や配当、最低投資額を比較する。(Photo by dzmitryskazau © 123RF.com)

11月4日に上限1兆円の自社株買いを発表した三菱商事と同日に中間決算を発表した三井物産、伊藤忠商事、丸紅の業績や配当、最低投資額を比較する。(Photo by dzmitryskazau © 123RF.com)[写真拡大]

 三菱商事は11月4日、上限1兆円の自社株買いを発表した。同日に中間決算を発表した三井物産、伊藤忠商事、丸紅と合わせ、大手商社4社の業績や配当、最低投資額を検証する。

 三菱商事の2027年3月期上期の純利益は、前年同期比74.2%増の6,196億円だった。LNGや金属資源事業などが寄与し、通期の純利益予想を1兆1,000億円から過去最高となる1兆2,000億円へ引き上げた。

 自社株買いは自己株式を除く発行済み株式数の約6%に当たる4億2,000万株、取得総額1兆円を上限とする。取得期間は2026年11月5日から2027年7月31日までで、取得した全株式を消却する予定だ。年間配当予想は前期比15円増の125円に据え置いた。

 三井物産の上期純利益は前年同期比35.7%増の5,748億円だった。11月4日に通期予想を9,200億円から1兆500億円へ引き上げた。年間配当予想は前期比25円増の140円を維持している。

 伊藤忠商事の上期純利益は前年同期比16.0%増の5,804億円となり、通期予想9,500億円に対する進捗率は61.1%だった。通期予想は据え置いたが、非資源分野を中心とする利益の積み上がりが特徴となる。年間配当予想は前期比2円増の44円だ。

 丸紅の上期純利益は前年同期比10.6%増の3,380億円だった。11月4日に通期予想を5,800億円から6,300億円へ引き上げ、年間配当予想も115円から125円へ10円増額した。

 11月4日の終値は、三菱商事が5,148円、三井物産が4,900円、伊藤忠商事が2,271円、丸紅が4,754円だった。100株の購入に必要な資金は、それぞれ約51万5,000円、49万円、22万7,000円、47万5,000円となる。

 三菱商事の株価は前営業日比7.9%上昇し、1兆円の自社株買いと最高益予想を好感する動きがみられた。一方、好材料の発表後に株価が上昇した局面では、期待がどこまで織り込まれたかも確認したい。

 4社では、三菱商事が自社株買いの規模、三井物産が増配幅、伊藤忠商事が非資源分野と進捗率、丸紅が今回の増配で特徴を示した。資源価格や為替の変動が利益を左右するため、株主還元に加え、資源と非資源の事業構成も投資判断の材料となりそうだ。(記事:林田孝治・記事一覧を見る)

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