プログレス96がISSへ、Crew-13は酸化剤バルブ交換後も10月以降の打ち上げ

(Nasa.gov)[写真拡大]
ロシアの無人補給船プログレスMS-35が9月16日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かった。NASAではプログレス96と呼ばれる機体で、食料や燃料、補給品など約3トンを運ぶ。
プログレス96は日本時間9月19日午後10時46分ごろ、ISSのロシア区画にあるポイスク・モジュールへ自動ドッキングする予定だ。一方、酸化剤漏れへの対応で延期されたSpaceXのCrew-13について、NASAとSpaceXは早くても10月初旬の打ち上げを目指している。
■約3トンの物資をISSへ
プログレス96は9月16日午前9時33分(米東部夏時間)、日本時間では同日午後10時33分に、バイコヌール宇宙基地の第31発射施設からソユーズロケットで打ち上げられた。打ち上げ後、予定の軌道へ投入され、ISSへの飛行を続けている。
同船は約3日間の飛行を経て、9月19日午前9時46分(米東部夏時間)、日本時間同日午後10時46分ごろにポイスク・モジュールの宇宙側ポートへドッキングする計画である。接近からドッキングまでは自動で行われる。
NASAとJAXAによると、プログレス96は食料、燃料、各種補給品など約3トンをISSへ届ける。プログレス補給船は、乗組員が使用する物資や研究・保守用の機器に加え、ISSの運用に必要な推進剤などを運ぶ役割を担う。
ドッキング後は約5カ月間ISSに係留される予定だ。物資を降ろした後は不要品や廃棄物の保管にも使われ、ISSから離脱した後に大気圏へ再突入して廃棄される。
■Crew-13は早くても10月初旬に
プログレス96の飛行と並行して、NASAとSpaceXはCrew-13の打ち上げ準備を進めている。Crew-13は当初、9月中の打ち上げが予定されていたが、打ち上げ前の通常作業中にドラゴン宇宙船の推進システムで酸化剤漏れが確認され、日程が延期された。
NASAは9月16日、漏れが確認された酸化剤バルブの交換を完了したと発表した。NASAとSpaceXは、残る打ち上げ前作業や飛行準備審査、ISSの運用日程との調整を進めており、打ち上げは早くても10月初旬になるとしている。
Crew-13には、NASAのJessica WatkinsとLuke Delaney、カナダ宇宙庁のJoshua Kutryk、ロスコスモスのSergey Teteryatnikovが搭乗する。ISSへ到着後、第75次長期滞在のメンバーに加わる計画だ。
ISSでは現在、NASAのJessica Meir、Jack Hathaway、Anil Menon、欧州宇宙機関のSophie Adenot、ロスコスモスのAndrey Fedyaev、Pyotr Dubrov、Anna Kikinaの7人が第75次長期滞在に参加している。
■第75次長期滞在の研究を支える
第75次長期滞在は2026年7月26日に始まった。乗組員は、宇宙空間での製造技術、人の組織のバイオプリンティング、拡張現実や人工知能を利用した健康確認方法などの研究に取り組んでいる。
9月16日には、睡眠の状態や健康指標を調べる研究、補給物資の移送、ISS内の保守作業などが行われた。プログレス96が運ぶ食料、燃料、機器は、こうした日常の運用と科学研究を支える。
第75次長期滞在の乗組員は、8月から9月にかけて4回の船外活動も実施した。船外では、高速通信アンテナの設置やISS外部機器の保守などが行われている。
■プログレス94の後を継ぐ補給船
プログレス96が使用するポイスクのポートには、それまでプログレス94が係留されていた。プログレス94は9月7日にISSから離脱し、廃棄物を積んだ状態で大気圏へ再突入した。
プログレス94は2026年3月のISS接近時、自動ランデブーに使用するアンテナの一部に問題が発生した。このため、ロスコスモスのSergey Kud-SverchkovがISS内からTORUと呼ばれる遠隔操作システムを使用し、最終接近とドッキングを行った。
プログレス宇宙船は通常、自動システムを使ってISSへ接近、ドッキングする。一方でTORUは、自動接近を継続できない場合に、ISSの乗組員が補給船を遠隔操作するための予備手段となる。
■有人飛行と補給計画を並行して調整
プログレス宇宙船は、ISSへの物資輸送に加え、推進剤の補給や廃棄物の搬出を担う。米国側ではSpaceXのドラゴンやノースロップ・グラマンのシグナス、日本では新型宇宙ステーション補給機HTV-XがISSへの補給計画に組み込まれている。
Crew-13の打ち上げ延期により、現在ISSに滞在するCrew-12の帰還時期もCrew-13の到着に合わせて調整される。NASAとSpaceXは酸化剤バルブの交換を終えているが、具体的な打ち上げ日は、残る作業と審査を終えた後に確定する。
当面は、9月19日に予定されるプログレス96のドッキングがISS運用上の次の節目となる。約3トンの補給物資を受け入れた後も、ISSではCrew-13の到着とCrew-12の帰還に向けた準備が続く。
元記事: Progress 96 Launches as SpaceX Crew-13 Dragon Oxidizer Leak Enters Its Third Week
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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