ワーキングウェアの自重堂が人気を博す、その理由は

2019年12月13日 08:35

2019年秋冬に発表したJawin(ジャウィン)ブランドのイメージビジュアル(画像: 自重堂の発表資料より)

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 いまやアパレルメーカーの感すら見せる自重堂。創業は1924年(大正13年)、現社の設立は1960年(昭和35年)。ワーキングウェア(作業服・作業着)・医療用白衣の大手と紹介される。だがいま自重堂を「話題の企業」に押し上げている要因は、カジュアルウェアの人気。現在同社には12のブランドがある。以下の通り。

【こちらも】ワーキングウエアの自重堂がECに注力する訳

(I)ジチョウドウ: 基幹ブランド。ワークウェア。

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(II)ジャウィン: 若い世代のワーキングウェアであり、ファッション性も兼ね備えたカジュアルウェア。

(III)ジィードラゴン: 世代・性別を超えたスタイリッシュ&カジュアルブランド(2015年発売開始)。

(IV)ミスタージック: ポイントは低価格&カットソー(布を織るのでなく編む)商品。作業着・防寒着/ポロシャツ・ハイネック。

(V)トモエサクラ: 自重堂の原点ブランド。1次・2次産業向け現場作業着から始まった、ロングセラーワークウェア。

(VI)コードネームジー: 法人向けユニフォーム。

(VII)空調服: 昨今の大きな話題商品。腰のあたりに取り付けた2台の小型ファンで服の中に外気を送り、汗を蒸発・気化させ夏場の作業を快適にする商品ブランド。

(VIII)セーフティシューズ: ハードに働く人向け安全な履物。デザイン性からカジュアルシューズとしても人気化。

(IX)現場のゲンさん: 「現場」シリーズで展開する作業靴。

(X)現場の涼さん: 「現場」シリーズ第2弾。作業靴のアッパー(甲)部分の素材が総メッシュ。蒸れを防ぐ。

(XI)ホワイセル: 医療・福祉現場で働くワーカーのメディカルウェア。

(XII)ノンブランド: 低価格カジュアルウェアの通販限定ブランド。

 要するに「単なる作業服・作業着」企業ではない。「カジュアル」としてもOK。空調服に象徴的なように「アイデアに富んでいる」。等々が重なり合って話題の企業になっている、という次第だ。

 こんな話を聞いた。G-SQUAREというテナントビルが上野御徒町にある。オーナーは「テナントの声を極力反映することがビル経営に不可欠」という御仁。定期的にアンケートを取り改善策を早々に執っている。

 アンケートを取るたびに「好感度上位」にランキングされるのが「エントランス」など共用部の清潔さ。2人のパート従業員が清掃を手掛けている。金一封付きの感謝状を渡した。

 と同時にファッションに通じた奥方の発案で「派手ではないが、カジュアルさも感じさせるユニフォームに変えた」。奥方が仕入れてきた新ユニフォームは自重堂で購入した代物。「作業員のモチベーションがあがった」とオーナーは喜んでいる。

 前6月期は11.5%の増収も12.2%の営業減益。資材や製品の輸送を一部船便から航空便に変えたことや老朽化した設備の補修・解体・リセット、着手し始めた「在庫予測システム」の初期費用の影響。進化するためのコストといえる。

 人気を博する企業は「安座してはならない」ということだろう。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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