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米HBO『Lanterns』8月16日配信開始へ:グリーンランタンの指輪が「神秘」ではなく「脳科学」で選ぶ理由

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HBOの新作DCドラマ『Lanterns(原題)』が、2026年8月16日(米国時間)にHBOおよびMaxで配信開始される。本作は、ハル・ジョーダンとジョン・スチュワートという2人の宇宙警察官が、ネブラスカ州の田舎町で起きた殺人事件の捜査に挑むSFサスペンスだ。一見するとアメコミ特有のファンタジー設定に見える「パワーリング」の選考基準だが、実は現代の脳科学(ニューロサイエンス)によって極めて合理的に説明できるという。
■SDCC 2026のパネルディスカッションで明かされること、伏せられること
本作は、2026年7月24日13:30〜14:30(太平洋時間)に「サンディエゴ・コミコン(SDCC)2026」のホールHでパネルディスカッションを実施する。主演のカイル・チャンドラー(ハル・ジョーダン役)やアーロン・ピエール(ジョン・スチュワート役)、ショーランナーのクリス・マンディ、共同制作者のデイモン・リンデロフ、コミック作家のトム・キングらが登壇し、本編配信の5週間前に初公開映像を披露する予定だ。
また、ガスランプ・クォーターでは7月23日から25日までファン体験イベント「Lanterns Training Headquarters」も開催される。保安官事務所やダイブバーを舞台にした脱出ゲームなどを通じて、宇宙の守護者(ガーディアンズ・オブ・ジ・ユニバース)による適性評価を疑似体験できる仕組みだ。
一方で、共同責任者のジェームズ・ガンが「シリーズの核心となる謎」と表現した「地球に眠る古代の恐怖」の具体的な正体は、このパネルでも明かされない可能性が高い。本作は2016年と2026年の2つの時間軸で展開されることが判明しているが、その脅威の詳細は徹底して伏せられている。7月初旬には、ガーディアンズがかつて開発したロボット兵器「マンハンターズ」が敵になるというプロットのリーク情報がネット上を流れたが、現時点では未確認の噂に過ぎない。
■『TRUE DETECTIVE』の枠組みで描く宇宙規模のミステリー
ショーランナーのマンディやジェームズ・ガンは、本作のトーンの基準として刑事ドラマ『TRUE DETECTIVE』やスパイ実写ドラマ『窓際のスパイ(Slow Horses)』を挙げている。また、最初の2話を監督したジェームズ・ホーズは、The Hollywood Reporterに対し、本作は『TRUE DETECTIVE』よりもユーモアがあり、映画『ファーゴ』や『ノーカントリー』のような「アメリカの原風景(アメリカーナ)の精神」を持つ作品に近いと語っている。
この構造は、『TRUE DETECTIVE』シーズン1が先駆けて確立した「刑事による捜査を通じて、アメリカの土地に深く埋もれた宇宙的・根源的な異常性を暴き出す」という手法を踏襲している。定年を控えたベテラン刑事(ハル)と、自らの力をまだ理解していない新人(ジョン)が、一見ありふれた地方の殺人事件から、人類誕生以前から地球に存在していた「何か」へと迫っていく。
■指輪の仕組みを脳科学で解き明かす
グリーンランタンの「パワーリング」は、アメコミ史上最も概念的に野心的なテクノロジーの一つであり、その動作原理は実在の脳科学と驚くほど正確に一致している。
指輪は「恐怖を感じない者」ではなく、「大いなる恐怖を克服できる者」を選ぶ。現代の脳科学において、恐怖は主に大脳側頭葉の「扁桃体(へんとうたい)」によって媒介され、心拍数の上昇やコルチゾールの放出といった闘争・逃走反応を不随意に引き起こす。一方で、一流のテストパイロットや軍の狙撃手、外科医などが共通して持つのは、恐怖を感じないことではない。扁桃体が激しく活動している最中でも、高度に訓練された「前頭前野(ぜんとうぜんや)」によって、理性的かつ目的志向の行動を維持できる能力だ。つまり、前頭前野が恐怖を消し去るのではなく、恐怖への反応を制御しているのである。
ハル・ジョーダンは、映画『ライトスタッフ』で描かれた実在のテストパイロット、チャック・イェーガーをモデルにしており、まさにこの前頭前野の制御能力を極限まで鍛え上げた人物だ。彼は父親を飛行機事故で亡くすという最大の恐怖を抱えながらも、あえて空を飛び続ける道を選んだ。指輪は恐怖のない人間ではなく、明確な恐怖を持ちながらもそれに対峙し続けた人間を選んだのだ。
■ジョン・スチュワートの異なるアプローチと「具現化」の科学
もう一人の主人公、ジョン・スチュワートの適性は異なるアプローチから培われている。海兵隊の狙撃手(スナイパー)としての訓練は、呼吸法や心拍数の抑制を通じて、極限の緊張下でも前頭前野による自己制御を可能にする。さらに、彼が持つ「建築家」としてのバックグラウンドが認知的な深みを加えている。建築家は単に空間をデザインするだけでなく、構造的な負荷を計算して設計図を引くため、即興ではなく計画的な構造の一貫性に基づいて思考する。
DCコミックスの公式データベースでも、ジョンの作る「緑の光の具現化(コンストラクト)」は、中身が空洞ではなく、ボルト一本に至るまで構造的に設計されていると設定されている。一方、ハルの具現化はテストパイロットの心理を反映し、即興的で実用重視だ。指輪は装着者の認知構造を読み取るため、同じ指輪と訓練を経ても、個人の脳の特性によって全く異なる武器が生み出される。
この「緑の光」の具現化は、現代の量子光学における「光子分子」の研究にも通じるものがある。ハーバード大学やMITの研究チームは、特定の原子媒体中を移動する光子同士が相互作用し、質量を持つ粒子のように振る舞う現象を実証している。グリーンランタンの指輪は、装着者の意志(前頭前野からの制御信号)をトリガーとしてエネルギーフィールドを形成し、光子に実質的な質量と反発力を持たせることで、安定した3次元構造を維持していると解釈できる。意志の力が途切れると具現化が消えるのは、魔法が解けたからではなく、脳と機械を繋ぐインターフェース(BCI)の信号がオフラインになるからなのだ。
■シーズン2の開発と今後の展望
本作はすでにシーズン2の開発が進行中であり、クリストファー・キャントウェル(『Halt and Catch Fire』など)が脚本家として参加している。ショーランナーのマンディによれば、シーズン1は「それ自体で完結した1本のテレビドラマ」として設計されており、単なるユニバース拡大のための伏線作りに終始することはないという。
ジェームズ・ガンは、本作が『ピースメイカー』シーズン2で導入される異次元の刑務所「サルベーション」や組織「チェックメイト」など、より広いDCU(DCユニバース)の物語と繋がっていることを認めている。ネブラスカの捜査がどのような古代の真実に突き当たるのか、その全貌は8月16日のプレミア配信で明らかになり始めるだろう。
■注目ポイントQ&A
●『Lanterns』はいつ、どこで視聴できますか?
米国では2026年8月16日(日)21:00(東部時間)から、HBOおよびMaxで配信が開始されます。その他の地域では、翌8月17日から順次アクセス可能になる予定です。Maxの月額料金は広告付きプランが10.99ドル(約1,780円)、広告なしプランが18.49ドル(約2,995円)、4Kプランが22.99ドル(約3,724円)となっています(1ドル=162円換算)。
●視聴する前にDCコミックスの予備知識は必要ですか?
ショーランナーのクリス・マンディ氏によると、本作は「原作の知識が全くない人でも楽しめる」と同時に「詳細な設定を知っているファンも満足できる」ように設計されています。事前に見ておくべき関連作は、2025年公開の映画『Superman(原題)』のみで、同作に登場したガイ・ガードナー(ネイサン・フィリオン演じる3人目のグリーンランタン)が本作にもサポートキャラクターとして登場します。
●サンディエゴ・コミコン(SDCC)2026の体験イベントにはどうすれば参加できますか?
ファン体験イベント「Lanterns Training Headquarters」は、サンディエゴのガスランプ・クォーター(808 J St.)にて、7月23日(9:00〜18:00)、24日・25日(11:00〜21:00)に開催されます。予約は7月13日9:00(太平洋時間)から公式サイト(hbomax.com/lanterns-sdcc)経由で受付が開始され、予約なしの当日先着順ラインも用意されます。参加対象は18歳以上です。なお、7月24日のホールHでのパネルディスカッションへの参加には、SDCCの有効なバッジが必要で、ライブ配信は行われません。
元記事: HBO’s Lanterns Arrives August 16: Why the Ring Selects for Neurology, Not Mysticism
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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