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バフェット氏が円建て社債発行、その思惑とは?
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●バフェット氏が約1200億円の起債
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが、約1200億円の円建て社債の発行を決めた。
【こちらも】バーリ氏の半導体プットオプション取得が意味することとは?
一方でロイター通信によると、バークシャーは第3四半期にGMやP&G、J&Jの保有株式をすべて売却し、アマゾンやシェブロン株も保有数を減らした。
保有現金は、過去最大の1572億ドルまで積み上がったと報道されている。
第3四半期はアップル株の下落などにより赤字となったバークシャーだが、ここにきての円建て社債の調達は、新たな日本株への投資を目論んでいるのだろうか?
●バフェット氏と日本株
バークシャーによる日本の5大商社への投資が明らかになった2020年8月から、バフェット氏による日本株投資が注目されるようになった。商社株への投資は当初5%程度の保有だったが、現在はさらに買い増ししていると見られている。
バリュー株(割安株)を好むバフェット氏にとって、低PERでPBRも1倍割れの多い日本株は絶好の投資先ではある。
日経平均は3万円台をキープし、バブル後の高値を更新しているが、“バフェット効果”が大きいと言われている。
商社株の買い増しを表明した今年4月から、次の投資先が注目されていた。
●次の投資先は?意外な落とし穴も!?
バフェット氏の次の日本株投資先として多くの専門家が予想するのが、銀行や保険会社などの金融株である。
低PER・PBRであり、高配当株、財務の安定性などを評価していると見られている。バークシャー自体も保険会社でもあり、第3四半期は保険事業が好調であり、自社株買いもしている。
他には半導体株や自動車株などと予想する声も多いが、半導体株はすでに過熱感もあり、台湾TSMC株は4月に全売却しておいる。自動車株もGM株を全売却、5月には中国BYD株を売却しているため、未知数である。
バフェット氏はバーリ氏のように空売りで利益を上げる投資家ではなく、リーマンショックやコロナ相場を予測して投資していたわけでもない。
長期投資家のイメージもあるが、コロナ禍では航空株を売却し、TSMC投資では地政学リスクを考慮し、全売却するような大胆な投資もする。
バフェット氏に買われたからと安心して長期保有することも、リスクなのかもしれない。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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