NASAとDARPA、2027年にも原子力ロケットの実証試験へ

2023年1月31日 16:49

印刷

記事提供元:スラド

zambia 曰く、 NASAとDARPAは原子力推進ロケットのエンジンの実証試験を2027年にも行うと発表した。火星への有人飛行を目指すとしている。
原子力推進ロケットのエンジンは、小型原子炉での核分裂によって得られた熱で推進剤を高温にし、膨張させ噴射する。固体燃料や液体水素などを燃やす従来の方法と比べて、同じ量の推進剤から3倍以上のエネルギーが得られるという。

  『火星の人』(原作)でも小型原子炉を火星に持ってってましたね

 NASAとDARPAは省庁間協定(IAA)を締結し、NASA側は核熱ロケット(NTR)技術とNTRエンジンの設計を担当する。現状のケロシンや水素といった従来の燃料では速度の制限があり、とくに有人火星探査のような長距離・長時間のミッションでは乗組員に負担がかかりすぎるという問題が指摘されている。燃料には高純度低濃縮ウラン(HALEU)を使う。これにより入手性などのハードルを低減する。また、核分裂反応が宇宙に到達したときにのみオンになるようにする安全対策も実施する。推進剤には従来のロケットと同じような液体水素のほか、水も使うことができるとしている(NASAリリースTEXALTECH+)。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 原子力 | NASA

 関連ストーリー:
NASA、次世代宇宙服の開発や製造で民間企業2社と契約締結 2022年06月07日
NASAの火星探査車Perseverance、火星の大気から酸素生成に成功 2021年04月24日
NASA監察総監室曰く、2024年中に人類を再び月へ送るというアルテミス計画のスケジュールは非現実的 2020年11月23日
日米英など8か国、将来の宇宙活動の基本原則を定めた「アルテミス合意」に署名 2020年10月15日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事