燃料電池列車がJR南武線に トヨタ・日立・JR東日本の協働実証実験開始

2020年10月8日 18:07

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記事提供元:エコノミックニュース

燃料電池列車「HYBARI」(ひばり/HYdrogen-HYBrid Advanced Rail vehicle for Innovation)のイメージ

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 東日本旅客鉄道(JR東日本)、日立製作所、トヨタ自動車の3社は、水素を燃料とする燃料電池と蓄電池を電源とするハイブリッドシステムを搭載した試験車両を連携して開発することに合意したと発表した。

 この試験車両を連携して開発することで、鉄道の環境優位性のさらなる向上とサスティナブルな社会の実現を目指すとしている。

 最大の目的は、次世代の鉄道車両による脱炭素社会の実現にある。世界がサスティナブルな社会の実現を目指すいま、大量輸送機関である鉄道にも、よりクリーンなエネルギーで走行する次世代の鉄道車両が期待されている。

 そうしたなかでトヨタが主導して活用を積極化している水素は、さまざまな原料や再生可能エネルギーを活用して製造することができる。そのうえ、エネルギーとして利用する際は、地球温暖化因子であるCO2(二酸化炭素)を排出しないという優れた環境特性を持った元素だ。

 冒頭で紹介した3社は、水素をエネルギー源とする革新的な燃料電池鉄道車両を開発することで、地球温暖化防止やエネルギーの多様化などによる脱炭素社会の実現を目指していくという。

 そのひとつとして発表する施策が、今回のハイブリッド車両(燃料電池)試験車両の開発に向けた連携だ。JR東日本は鉄道車両の設計・製造の技術、日立はJR東日本と共同で開発した鉄道用ハイブリッド駆動システムの技術、そしてトヨタは燃料電池自動車 MIRAIや燃料電池バス SORAの開発で培った燃料電池の技術を有している。

 3社が持つ鉄道技術と燃料電池車技術を融合し、自動車で実用化されている燃料電池を鉄道へ応用することで、自動車より大きな鉄道車両を駆動させるための高出力な制御を目指したハイブリッド車両(燃料電池)試験車両を開発する。

 水素タンクに充填された液体水素は燃料電池装置へ供給され、空気中の酸素との化学反応により発電。主回路用蓄電池は燃料電池装置からの電力とブレーキ時の回生電力を充電する。ハイブリッド駆動システムは燃料電池装置と主回路用蓄電池の両方からの電力を主電動機に供給し車両を動かす制御を行なうというわけだ。

 列車に名付けられた愛称は「HYBARI」(ひばり/HYdrogen-HYBrid Advanced Rail vehicle for Innovation)で、「変革を起こす水素燃料電池と主回路用蓄電池ハイブリッドの先進鉄道車両」をイメージし決定したという。

 実証開始は2022年3月頃を予定。試験区間は東京西郊外を南北に神奈川県川崎市から東京・立川市に向けて走る、JR南武線の尻手~武蔵中原間、南武線尻手支線、鶴見線を使う。実証試験の実施にあたっては神奈川県、横浜市、川崎市の協力を得て、環境整備をしていくとしている。(編集担当:吉田恒)

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