コロナ関連の破たん519件に 9月は再び3桁に迫る勢い 東京商工リサーチ

2020年9月26日 18:43

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 東京商工リサーチは25日、新型コロナウイルス感染症が原因で破たんした国内事業者数が1週間で15件増え、累計519件に達したと発表。9月は25日時点で78件が確認され、既に8月の67件を上回り、7月の80件を超え再び3桁に迫る勢いだ。

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 Go Toキャンペーンなどの効果で、パンデミックの影響を強く受けた企業の一部では売上の回復が見られる。一方、新規感染者数が下がりきらない中、一定の進展が見られるワクチン開発も当初見込みからは遅れており、消費者の消費活動がコロナ前に戻るにはまだ相当の期間が必要と見られる。製造業を中心に日系企業の海外での収益が落ち込む中、短期的にも中長期的にも「スガノミクス」政策への期待が高まる。

 東京都の発表によれば、26日に都内で確認された新規感染者数は270人で7日ぶりに200人を超えた。9月は2桁台の日が数日あるなどピーク時よりは減ったものの、そのペースは下げ止まりとも見られる。また全国的にはGo Toトラベル効果などから9月の4連休には一部地域で観光客数が前年を上回り、欧州のように再び感染者が増えるリスクも懸念されている。

 菅政権には感染対策と経済回復を実現する政策が期待される中、携帯電話料金の引き下げやデジタル庁の創設など早くも具体的な動きが見られる。

 政府は25日、欧米企業の駐在員やサービス業に就労する東南アジアの労働者など、日本に中長期滞在する外国人を10月1日より受け入れる方針を発表。また、国際オリンピック委員会と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は25日、関係者や会場装飾を減らすなど内容を簡素化したうえで、2021年夏に開催する旨を合意。感染予防対策の徹底を前提に、国境を跨いだ人の移動も少しずつ広がる見込みだ。

 新型コロナウイルスの世界における累計感染者数は、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば日本時間26日午後3時時点で3,256万人超、死者数は98万人を超えた。国別の累計感染者数は、米国が703万人超と依然最も多い中、インドが1週間で約69万人増え累計590万となり米国に迫る勢い。以下、ブラジル468万人、ロシア113万人、コロンビア79万人、ペルー79万人、メキシコ72万人が続く。また、トップ10圏外ではあるものの、フランスや英国など欧州の一部地域では感染者が再び増加している。

 かかる状況下、東京商工リサーチは新型コロナウイルスに関連する経営破たん事業者数が、25日17:00時点で519件に達したと発表。このうち460件が負債1,000万円以上の私的整理ないし法的整理。引き続き、飲食業、アパレル関連、宿泊業の3業種及びその周辺業界に集中している。倒産460件のうち407件と大半の事業者が再建を目指さない破産を選択した。(記事:dailyst・記事一覧を見る

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