新型コロナ感染の影響にトヨタはなぜ強い? 日産は日本国内もライン停止

2020年2月29日 16:56

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 新型コロナウイルスの感染拡大については、まだまだ先が見通せない。世界的大感染(パンデミック)が起きようとしている。日本では、既に拡大が始まっていると見るべきなのだが、政府はPCR検査を制限し、実数の把握がされていないのではないかとも言われている。この背景には「国立感染症研究所」の「利権?」とも言える動きもあり、国民の「救命」を阻止するものであれば、決して許されることではない。

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 経済界でも「全国小・中・高、一斉休校要請」で危機感に目覚めたようだが、株式市場の動きは「かなり鈍い」。「情報通」を自認する投資関連集団が、どうしてこれほど情報に「鈍感」なのか?「情報認識」に根本的誤りがあるのであろう。

 すでに先月末ごろには、こうした経済的危機は訪れる可能性が高いことは容易に予測できていた。しかしその頃は、まだ株式市場は通常の動きであった。VIX(恐怖指数)が2月28日に一時高くなったが、「1カ月遅れ」と言ったところだ。

 新型肺炎による影響によって産業界で問題視されるのは、すそ野の広い「自動車産業」だろう。ソフト産業と比べると「設備産業」であり、動きがとりにくい。その中で、中国の武漢市や湖北省内に生産設備がある日産自動車とホンダは、打撃が大きいことは仕方のないところだ。しかし、日産は日本国内の九州や栃木の生産拠点でもラインが停止するなど、社会変化に対する「体質」の弱さを見せ始めてしまった。

 それに比較して、トヨタは中国生産拠点でも1/2程度での生産を再開している。「代替え生産を進める力がどの程度であるのか?」見ていると、本当の力の差が見えてくるのだろう。

 今回、未知のウイルスは感染力の強さが特徴のようで、無症状、またはカゼ程度の軽症感染者から多数広がっているとみられるため、これから日本国内での新型コロナウイルス感染の広がりが進むとみられる。続いて、世界規模でのパンデミックが起きることは、避けられないとの見方もある。

 もしこれを否定するのであれば、既に日本でも可能であると言われる、韓国と同様な「1日に万単位」のPCR検査体制を直ちに稼働させ、実態把握をするべきだろう。日本国内のデータが信用できなければ、疫学的に中国のデータ活用もできない状態だ。データを取れないことは、自動車業界にとっても大きな足かせとなるだろう。

 オリンピックの開催も危ぶまれる状況だが、日本政府は「国立感染症研究所」の利権の動きを制御できないのであろうか?「論文のためのデータ独占が動機」とも言われているが、簡易型検査機を開発するための民間の動きに対して、「実験用検体」提供を遅らせるなどの動きも伝えられている。

 その中でトヨタは、「トヨタ生産方式」により「混流生産」「スイング生産」「順序生産」などを実現しようと動いてきことが、柔軟な企業体質を作り上げている。日産、ホンダは「グローバル発注」でコストダウンに成功しているが、その反動で危機に弱い体制となっている。

 これからの世界的な新型コロナウイルスの感染拡大は、どの様なところまで進むか分からないし、どの様な結果に終わるのかは分からないが、その動きは自動車業界に内在する本質的問題であると言える。検証していこう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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