セルロースナノファイバー実装のコンセプトカー、東京モーターショーに出展 金沢工業大など

2019年10月27日 20:49

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セルロースナノファイバーを用いたコンセプトカー(写真:金沢工業大学の発表資料より)

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 東京ビッグサイトにて開催されている東京モーターショーにおいて、植物由来のセルロースナノファイバーで外板や骨格部材を製作した、世界初のコンセプトカーが出展された。

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■安価で強度の高いセルロースナノファイバー

 樹木から採取されるセルロースは、紙に使うパルプの原料として知られている。このセルロースをさらにナノサイズまで分解し、繊維化したのがセルロースナノファイバーである。

 セルロースナノファイバーは、再生可能な資源である樹木を活用しているだけでなく、鋼鉄の5分の1の軽さで5倍の強度をもつ。そのため、二酸化炭素の削減につながる次世代の素材として注目されている。

 コンセプトカーの製作に関わる金沢工業大学は、環境省の国家プロジェクト「ナノセルロース・ヴィークル プロジェクト(以下、NCVプロジェクト)」に参画している。2016年に発足したNCVプロジェクトには産学官の22機関が参画し、セルロースナノファイバーを使った材料や部材、自動車部品などの開発や二酸化炭素削減効果の検証に取り組んでいるという。

■軽量化で二酸化炭素削減にも効果

 自動車にセルロースナノファイバーを実装する取り組みは、日本が世界に先駆けて実施している。トヨタ自動車がすでに、セルロースナノファイバーを活用した世界初の自動車「TOYOTA 86」を試作している。ボンネットは鋼鉄に比べて5割近く軽量化可能で、二酸化炭素の排出量削減が期待できる。

 樹脂を母材にした「炭素繊維強化プラスチック」の成形にも用いられる樹脂注入により、部品点数を抑えた大型の一体成形が可能になるなど、プロジェクトチームはさらなる軽量化を目指している。今後は、二酸化炭素の排出量を10%以上削減することを目指し、建材や電機、医療などの分野にセルロースナノファイバーの活用を検討するとしている。

 プロジェクトチームが製作したコンセプトカーが出展されている東京モーターショーは、10月24日から11月4日まで開催され、一般公開は25日から始まっている。(記事:角野未智・記事一覧を見る

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