新しいタイプのリコール マツダ・CX-5 ECUプログラム「バグ」でロッカーアーム破損

2019年6月29日 13:51

小

中

大

印刷

リコールの改善箇所説明図(画像: マツダの発表資料より)

リコールの改善箇所説明図(画像: マツダの発表資料より)[写真拡大]

写真の拡大

 マツダは27日、CX-5およびアテンザのエンジン制御コンピュータ(ECU)に不具合があり、2018年2月1日~2019年5月23日に製造された9000台を対象に、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出たと発表した。最悪の場合、エンジンが停止するという。プログラム「ミス(バグ)」は現代、そして、将来にわたって起きる可能性が高い新しいタイプのリコールだ。

【こちらも】マツダ・RX-9の登場はあるのか? 開発が遠のくロータリーエンジンの現実

 今回のマツダのリコールは、ECUのエンジン気筒休止制御プログラムに「バグ(プログラムの間違い)」があるため、「バルブクリアランス調整機構」が誤作動するタイミングがあるという。それは、気筒休止から復帰するときのようだ。「ロッカーアームが脱落」とあるのでかなり深刻だ。ロッカーアームとは、カムの動きをバルブに伝えるエンジンの重要部品である。これで「エンジン失火」は当然起きると見なければならず、「出力不足が発生、最悪の場合はエンジンが停止する」とは恐れ入る。

 このような重大な障害が発生するプログラムの「バグ」を見落としていたとは、考えられないことだ。最近のECUは大変多くの情報を得て作動しているため、長いテストの間、ほぼ起きないような特殊な条件がなければ発見できるはずだ。

 マツダから発表されている情報には納得できない。センサーなどの情報が複雑に絡んで、めったに起きない環境となる条件を見過ごしていたことになるが、それがそもそも「デバック」と言うものであり、その再発防止策を発表するべきと感じる。この発表の裏に、さらに原因が隠されているようだ。

 どうしても「ユーザーを素人として見て」、現実の問題点をメーカーは発表したがらないが、9000台のリコールで済むものであるのか疑問である。製造過程で自然にバグが修正出来ているとは思われず、生産ロット限定の理由も知りたいものだ。

 プログラムとメカニズムの整合性など、高度にコンピュータ制御されたクルマでは、最大の懸念が「プログラムと機械仕掛けの精度の誤差」だ。これを一致させる技術が確立されているとは思えず、再発防止策を見れば、品質確保の現状と技術レベルが見えてくる。

 自動運転時代になり、コンピュータの誤動作は重大な事故に繋がるリスクを伴う。目に見える動作でないため、条件設定とデバッグの方法論などをコンピュータ上だけで進めていると「落とし穴」が発見できないことに繋がる。「現場・現物主義」を「なおざりにする」開発者、研究者のコメントを見かけるが、これは大きな間違いだ。人間の想定を超えた事態があるとの前提で、「現場・現物主義」を堅持してもらいたい。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワードマツダアテンザ国土交通省リコール(回収・無償修理)CX-5

広告

財経アクセスランキング

広告

写真で見るニュース

  • 新開発の油冷エンジンを搭載した「ジクサー SF 250」(画像: スズキの発表資料より)
  • ミズー川崎水族館のイメージ(住商アーバン開発など発表資料より)
  • ビル警備の実証実験に使われるAIロボット「ugo」(画像は大成の発表資料より)
  • 新型レヴォーグのプロトタイプ(画像: SUBARUの発表資料より)
  • アルマ望遠鏡で撮影された2つの分子雲の疑似カラー合成図。赤色と緑色がそれぞれ、速度が異なる一酸化炭素の同位体分子13COからの電波を表す。左図の青色はハッブル宇宙望遠鏡により観測された水素電離ガスの分布を示し、右図の青色は波長1.3ミリメートル帯の濃いガスに含まれる塵からの電波を示す。2領域とも、フィラメントが集合している「かなめ」(図で青色に示している部分)の位置に大質量星が存在する。(c) ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/Fukui et al./Tokuda et al./NASA-ESA Hubble Space Telescope)
  • 「シビック ハッチバック」と「シビック セダン」(画像: 本田技研工業の発表資料より)
  • 11月29日に開業するブランチ大津京(大和リース発表資料より)
  • スイフトの特別仕様車「HYBRID MGリミテッド」(画像: スズキ発表資料より)
 

広告

ピックアップ 注目ニュース