NASA、ISSへのクルー交代ミッションでロスコスモスとの追加契約を検討

2019年2月19日 22:45

印刷

記事提供元:スラド

headless曰く、 NASAは13日、国際宇宙ステーション(ISS)にクルーを輸送するため、ロスコスモスとの追加契約を検討していることを明らかにした(調達概要Ars TechnicaNASASpaceFlight.com)。

 NASAは米民間宇宙船によるクルー交代ミッション計画でボーイングとSpaceXを2014年に選定し、翌2015年正式発注した。2017年にはクルー交代が可能になる予定だったが、現在はまだテスト飛行も実施されていない段階であり、クルー交代ミッション実施時期の見通しは立っていない。

 しかし、NASAはソユーズの座席を2019年分までしか契約しておらず、ロスコスモスを率いるドミートリ・ロゴジン氏がロシア副首相時代に提案した方法でISSへクルーを送ることもできない。このままでは12月以降、ISSでは米国のクルーが不在となり、ISSの運用にも支障が生じる。

 そのため、NASAは2019年秋と2020年春に打ち上げ予定のソユーズについて、それぞれ1座席の契約を検討している。これにより、2020年9月まではISSに米クルーが不在になることを回避できる。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 国際宇宙ステーション | サイエンス | NASA

 関連ストーリー:
米民間宇宙船による国際宇宙ステーションへのクルー輸送ミッション、新たなテストフライトスケジュールが発表される 2019年02月09日
NASA、ボーイングに2件目のクルー交代ミッションを発注 2015年12月23日
NASA、ISSへのクルー交代ミッションをSpaceXに正式発注 2015年11月25日
NASA、民間によるISSへの乗員輸送プロジェクトにボーイングとSpaceXを選定 2014年09月19日
ロシア副首相曰く、米国は宇宙飛行士をトランポリンでISSに送ればいい 2014年05月05日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事