「スバル・e-BOXER」と「ベンツ・48VマイルドHV」の違いは? 次元の違う2つの方式

2018年12月28日 14:50

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■ベンツ48Vで駆動するのはISG、電動スーパーチャージャー、エアコンコンプレッサー、ウオーターポンプ

 ベンツの48VマイルドHVシステムで駆動するのは、ISG(インテグレーテッド スタータージェネレーター)、電動スーパーチャージャー、エアコンコンプレッサー、ウオーターポンプだ。オルタネーター(発電機)とエンジンスターターを兼ねている。また、エンジンのベルト駆動の補機部品をモーター駆動とすることで、エンジンの出力損失を少なくしている。直列気筒のエンジンの採用により、補器類の配置が左右のスペースに出来ることになった。そのため、これまでエンジン前部でベルト駆動していた補器類を不要とし、かなりのスペースを確保して、各種モデルへの搭載を可能にしている。

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 S450のエンジンシステムでは、48V電源で「電動スーパーチャージャー」を駆動することにより、ターボチャージャーで起こりがちな「ターボラグ」を無くし、低速トルクが強大になり、駆動力のモーターアシストと共にスポーツカー並みの加速力を持つことが出来た。同社のこれまでのV型6気筒エンジンと比べると、CO2排出量を20%削減し、出力は15%以上の向上を達成している。ベンツ・E350などではスーパーチャージャーはないが、低速時のトルクはモーターアシストにより十分なようだ。

 トヨタ、ホンダ、日産などのHVシステムなどを見ると、モーターの駆動は30kw~100kwなど、かなり高電圧であり、これは12Vなどの配線管理とは異次元の厳格な作りと管理が必要で、それだけコストが上がることとなってしまう。しかし、48V電源であれば12Vと同じような扱いが出来て、組み立てにも便利である。グラウンドアースが使えるだけでもマイナス側の配線を省けることになる。また、ベンツのシステムでは、モーターが1台で済むこととなる。

■スバル・XV e-BOXERのモーターは118Vで駆動および回生

 スバルのe-BOXERは、駆動用モーターが118Vであり、ISGは12V駆動である。さらに、12Vセルモーターが別に用意されており、合計3つのモーターがあることとなる。12V駆動がISG(アイドリングストップからの復帰用)とセルであり、118Vが駆動・回生用である。これはいかにも無駄と言えるシステムで、水平対向(ボクサー)エンジンのため、やむを得ないのであろうか?ラフロード走破、そして意外かもしれないが日常使用に向いたシステムであろう。

 スバルは、北米で『クロストレック・ハイブリッド(日本名XV)』をPHVとして発売するようだが、システムはトヨタのTHS(Toyota Hybrid System)だ。THSを使うのであれば、高電圧を扱うのであり48Vシステムを使うメリットはない。ベンツなど他のメーカーが色々なシステムを開発しているのは、トヨタ方式HVシステムを使えないためであるともいえる。マイルドHVのメリットは、電池を大量に積む必要がなく、車重の増大を押さえながら低速トルクを補えるメリットがあることだ。ユーザーは、車両の使い道を考えながら選ぶ必要がある。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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