香川・三豊市の商店街活性化、DAOの仕組みで持続可能に ガイアックスが運営支援へ

2025年7月24日 13:58

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カフェスタンドのオープンイメージ(ガイアックス発表資料より)

カフェスタンドのオープンイメージ(ガイアックス発表資料より)[写真拡大]

 ソーシャルメディアサービスや起業支援のガイアックスは、香川県三豊市で進められている商店街活性化で、国内初となるDAO(分散型自律組織)プロジェクトに参画する。地域住民と関係人口が運営組織に参加、空き家を改修して出店者を募る事業で、運営組織に投資することで誰もがまちづくりに参画できる仕組みとなる。ガイアックスはDAOの組成と運営支援を担う。

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 商店街活性化事業は、町内の空き家や空き店舗をカフェレストランやワインバー、雑貨店などに改修するもので、自分たちの暮らしを自分たちの手でつくる活動が根付き始めている。そこへDAOの仕組みを取り入れて持続可能な仕組みにすることが狙い。関係人口としてプロジェクトに加わるメンバー約400人と、4,000万円の資金調達を目標としている。

 事業名を「身の丈ストリート」とし、テナントの選定や収益の再投資、イベント企画をメンバーの投票で決定する。現地を2回訪れると、会議への参加権が与えられ、意思決定に関わることができる。提案と投票は、ガイアックスが提供するDAOツール上でシームレスに行い、収益は、宿泊券や試食会参加権などの特典になってメンバーへと還元される。

 事業が行われる三豊市の仁尾町は、香川県西部に位置する市の北西部にある、人口6,000人足らずの港町。日没が干潮前後となる時期に水面が鏡のように見える写真を撮影できることから、「日本のウユニ塩湖」と呼ばれ、年間約50万人が訪れる海水浴場・父母カ浜があることで知られる。

 DAOは特定の管理者が不在でもユーザー同士で自由にやり取りし、事業を推進できる新タイプの組織で、ブロックチェーン技術を使って運営する。メンバーは「ガバナンストークン」と呼ばれる投票権を購入して運営に参加する。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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