Qualcomm、ドイツでも旧モデルiPhoneの輸入・販売差止命令勝ち取る

2018年12月26日 22:56

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記事提供元:スラド

headless曰く、 ドイツ・ミュンヘン第1地方裁判所は20日、AppleがQualcommの特許を侵害していることを認め、iPhone旧モデルの輸入・販売差止を命じた(QualcommのプレスリリースCNBCFOSS PatentsDW)。

 問題の特許は無線通信機能を使用しながらバッテリー消費を抑える「envelope tracking」などと呼ばれるもので、Intelのベースバンドチップを使用するiPhoneではQorvoの供給するコンポーネントにより実現されている。米国でQualcommがQorvoを訴えた裁判では、Qorvoが提出した非開示の証拠により特許侵害なしとの判決が出ているが、今回はQualcommが証拠を開示するよう求めたという。その結果、AppleはQorvoの企業秘密を守るため証拠を提出せず、判事は手続き上QorvoがQualcommの特許を侵害しているとみなして判決を下したとのこと。

 差止に関する地裁での判決は最終的なものだが、上級審で覆る可能性もある。そのため、差止を発効させるには判決が覆った場合にAppleの損害を補填する保証金をQualcommが納入する必要がある。裁判は米Appleを相手取ったものと、欧州及びドイツのApple子会社を相手取ったものの2件であり、保証金額は各6億6,840万ユーロにのぼるが、Qualcommは数日中に納入すべく準備を進めていると述べている。

 一方のAppleは判決を不服として上訴する計画を示したうえで、上訴を行う間は対象モデルをドイツのApple直営店15軒で販売しないとも述べている。ただし、小売業者やキャリアを通じた販売は引き続き行われるとのこと。対象モデルはiPhone 7/7 Plus/8/8 Plus/Xだが、iPhone Xは既に販売を終了している。

 Qualcommは別の特許で中国でもiPhone旧モデル輸入・販売の事前差止を勝ち取っているが、Apple側は販売を中止しない意向を示している。AppleはQualcommの特許に抵触しないようiOSを更新すると述べていたが、先日リリースされたiOS 12.1.2ではアプリの強制終了時のアニメーション変更など、2件の変更点が中国版のリリースノートにのみ記載されている。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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