再生医療、研究技術の進歩加速 臨床応用市場は急拡大 富士経済が予測

2018年11月1日 08:38

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記事提供元:エコノミックニュース

富士経済が再医療関連の市場調査結果を公表。三次元培養等の再生医療研究の技術が加速

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 2006年に新しい多能性幹細胞であるISP細胞が京都大学のグループによって作り出された際は再生医療の飛躍的進歩に大きな期待が寄せられた。特に高齢化社会の我が国ではアルツハイマー病やパーキンソン病など高齢で好発し未だ完治の方法がない難病に対する応用が期待されている。

【こちらも】再生医療関連製品の国内市場、堅調に拡大 三次元培養やiPS細胞が市場けん引

 ISP細胞は誕生から10年以上の年月が経過しているが、このところパーキンソン病治療への応用など臨床への適用が可能な具体的な研究成果が次々と報道されている。臨床応用への製品化を実現するためには企業の研究開発努力が欠かせない。この研究開発分野で三次元培養という手法が活発化し再生医療関連の製品市場は急激な拡大の兆しを見せているようだ。

 18日に富士経済が再生医療関連製品・研究用製品の国内市場の調査結果を公表している。レポートによれば、現在企業において細胞を立体的に培養する三次元培養の研究が活発化しているようだ。三次元培養を用いることで生体内に近い環境で実験が可能となり、多様な製品化の試みがなされている。

 三次元培養関連の研究開発が進むことで骨や軟骨など立体的な細胞を用いた治療が普及し、市場は拡大傾向で推移するとレポートでは予測している。富士経済の予測では、ips細胞の市場規模は18年には前年比125.0%の5億円に達すると見込まれ、30年には15億円規模まで成長するとされている。三次元培養関連製品では18年が12億円の見込みで30年には17年比2.6倍の26億円規模の市場となると予測されている。

 細胞培養液中のマイコプラズマをDNA増殖させるポリメラーゼ連鎖反応で測定するマイコプラズマ検査キットの市場は、検出時間の短縮や簡便性から需要は拡大し、バイオ医薬品、再生医療・細胞治療向けの採用が進んで、市場規模は18年に2億円の見込み、30年には17年比7.5倍の15億円まで拡大すると予測されている。

 再生医療関連市場の拡大は臨床医療の飛躍的進歩を意味し、治療技術の進歩を望む多くの難病患者の期待に応えるものである。ISP細胞関連では現在でも特許取得競争や倫理問題、予算配分の問題等がニュースになっているが、治療技術の進歩を待望している患者側の視点からも適切な研究開発、製品開発が行われることを期待する。(編集担当:久保田雄城)

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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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