NTT西日本、京都大の卒業証明書など年明けから全国のコンビニで発行

2018年8月27日 20:56

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 NTT西日本は27日、京都大学の卒業生、在学生に対し、2019年1月7日から全国のコンビニエンスストアで卒業証明書など各種証明書を発行するサービスをスタートさせることを明らかにした。近畿大、中央大など私大6校向けのサービスを始めているが、国公立大学向けは今回が初めて。

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 このサービスは「Bizひかりクラウドコミュニティ証明書発行サービス」。京都大の卒業生、在学生が卒業(見込)証明書、成績証明書、健康診断証明書など各種証明書の発行をオンラインで大学へ申請すれば、全国のコンビニに設置されたマルチコピー機で取得できる仕組み。

 サービスが利用可能なコンビニは、富士ゼロックスの「ネットプリント」に対応したマルチコピー機が設置されたセブン-イレブン、シャープの「ネットワークプリントサービス」に対応したマルチコピー機を置くサークルK、サンクス、ファミリーマート、ローソンの各店舗となる。

 大学の各種証明書はこれまで、大学窓口やキャンパス内に設置された証明書発行機、郵送による申請で発行されてきた。大学の所在地と離れた土地で暮らす卒業生らには手間がかかる手続きになっていたが、このサービスを利用すれば遠隔地での就職活動などで容易に証明書を取得できる。

 大学側にとっても、窓口業務の負担が軽減されるだけでなく、キャンパス内に設置した証明書発行機の削減、現金出納の手間を減らすことが可能となるなど、メリットがあるという。証明書発行に必要なデータは震度7レベルの地震に耐えるデータセンターに保管されるため、地震などの災害時でも証明書発行が止まることもない。

 NTT西日本は2016年2月から全国のコンビニと連携してこのサービスをスタートさせた。これまでに近畿大、中央大のほか、京都産業大、武庫川女子大、追手門学院大、千葉工業大が導入している。このうち、千葉工業大は事前申請すれば、学内の証明書発行機でも取得できる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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