日本初「回収カプセル」搭載のH-IIBロケット、「こうのとり」を9月に打ち上げ

2018年7月18日 11:53

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「こうのとり」6号機/H-IIBロケット6号機の打ち上げ(2016年12月9日)(C)JAXA

「こうのとり」6号機/H-IIBロケット6号機の打ち上げ(2016年12月9日)(C)JAXA[写真拡大]

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  • HTV搭載小型回収カプセル(HSRC)のリハーサルの様子(C)JAXA
  • (C)JAXA

●H-ⅡBは2年ぶりの打ち上げ ISSでの成果物を無事回収できるかが鍵

 三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は13日、2018年9月11日にH-IIB ロケット7号機(H-IIB・F7)を打ち上げると発表した。日本最大のロケットであるH-IIBは、2016年12月9日の6号機の後、約2年ぶりの打ち上げだ。任務は前回と同じ宇宙ステーション補給期「こうのとり」7号機(HTV7)を国際宇宙ステーション(ISS)に向けて軌道に乗せることだ。

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 今回のH-IIB・F7、HTV7の打ち上げは、2018年9月11日(火)7時32分頃、種子島宇宙センター 大型ロケット発射場で行われる(予備期間10月21日まで)。HTV7はISSにドッキングし、補給物資や研究機材などを降ろし、不要品などを積み込んで地球に向かう。今回は日本としては初めて回収カプセルを搭載し、宇宙実験サンプル等の回収を行う予定だ。今まで外国頼りだったISSからの物資持ち帰りが成功すれば、日本の宇宙開発として大きな成果となる。

●日本最大のロケットH-IIB 過去6回の打ち上げは全て成功

 H-IIBは「こうのとり」を使ったISSへの物資輸送などのために開発されたロケットで、2009年9月11日に第1号機(試験機)が打ち上げられた。同時にHTVも実証試験に成功。以来、1から2年ごとに打ち上げられ、失敗は一度もない。

 打ち上げはJAXAの種子島宇宙センターを使用し、発射は三菱重工が担当している(3号機まではJAXAが担当)。全長は56.6メートルで、H-IIAロケットより1メートル長い。1メートル長くなることで、H-IIAより1.7倍の推進薬を搭載することができ、1基だった液体ロケットエンジン(LE-7A)が2基になった。

●H-IIBは2019年現役引退 後継のH3に宇宙ビジネスの夢を託す

 この7号機打ち上げは三菱重工が行っている“打ち上げ輸送サービス”で実施される。“打ち上げ輸送サービス”とはロケットを使って宇宙空間に衛星や補給機などを軌道に乗せる業務のことで、宇宙の宅配便といったところだ。三菱重工では2007年からH-IIA、2013年からはH-IIBもそのライナップに加わった。

 H-IIA、H-IIBロケットは、性能、信頼はかなり高いといわれているが、開発からかなりの年数がたっていることから、2019年の引退が決まっている。2014年からは柔軟性(High flexibility)、高信頼性(High credibility)、低価格(High cost performance)をスローガンに掲げたH3ロケットの開発が始まった。開発は三菱重工が担当し、国際競争力を高め、商業目的の宇宙ビジネスに本格的に参入するという。H3は2020年試験発射の予定だ。(norijun)

関連キーワードロケット宇宙航空研究開発機構(JAXA)国際宇宙ステーション(ISS)三菱重工業H-IIBロケット種子島宇宙センター

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