訪日外国人、2017年は2869万人と過去最高に トップ3は中国・韓国・台湾

2018年1月18日 18:00

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 日本政府観光局の発表によると、2017年に日本を訪れた外国人数が過去最高となるとともに、多くの国や地域で訪日数が過去最高を更新。特にアジア地域からの訪日数が増えていることが分かった。

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■12月、年間ともに過去最高を更新

 16日、日本政府観光局(JNTO)が2017年12月と2017年の訪日外国人数(推計値)を発表した。

 12月の訪日外国人数は252万1,300人で、過去最高だった2016年12月の205万1,000人を約23%も上回った。2017年の年間訪日外国人数は2,869万900人。こちらも過去最高だった2016年の2,403万9,700人を約19.3%上回り、同局が統計を開始した1964年以降最多となっている。

■毎月200万人以上が訪日

 2017年の月別推移を振り返ると、訪日外国人数が最も多い月は7月の約268万人、最も少ない2月でも203万人と、いずれの月でも200万人を超えている。前年同月比では、最も高い11月が+26.8%(約259万人、推計値)、最低の2月でも+7.6%(約203万人、確定時)で、多少のブレがあるものの、ここ数年の高い伸び率を維持している。

■12月のトップ3は韓国、中国、台湾

 国や地域別の訪日外国人数でトップ10を挙げていこう。12月は、韓国(約67万人、前年同月比:+37.3%、以下同じ)、中国(約56万人、+32.0%)、台湾(約31万人、+14.6%)、香港(約20万人、+9.2%)、タイ(約11万人、+20.1%)、アメリカ(約11万人、+10.6%)、シンガポール(約8万人、+13.9%)、マレーシア(約6万人、+2.2%)、オーストラリア(約5万人、+11.2%)、インドネシア(約5万人、+27.9%)。この他に、ベトナム(約1.9万人、+51.0%)、ロシア(約5700人、+28.7%)が、2016年12月から大きく伸びている。

 アジア地域からの訪日数が増えているのは、ここ数年と変わらない。一時期、韓国からの訪日数の伸びが鈍ったことで、月別で中国が最多だったものの、11、12月は韓国が最多となっている。

■2017年のトップ3は中国、韓国、台湾

 2017年では、中国(約735万人、+15.4%)、韓国(約714万人、+40.3%)、台湾(約456万人、+9.5%)、香港(約223万人、+9.5%)、アメリカ(約137万人、+10.6%)、タイ(約98万人、+9.5%)、オーストラリア(約49万人、+11.5%)、マレーシア(約43万人、+11.5%)、フィリピン(約42万人、+21.9%)、シンガポール(約40万人、+11.7%)。またインドネシア(約35万人、+30.0%)、ベトナム(約30万人、+32.1%)、ロシア(約7万人、+40.8%)などが2016年から大きく伸びている。

 年間では、長らく韓国からの訪日数が最も多かった。2014年には韓国が約275万(前年比+12.2%、以下同じ)に対して、中国が約240万人(+83.3%)と急激に伸びて肉薄。2015年になると、韓国の約400万人(+45.3%)に対して、中国が約499万人(+107.3%)となり、訪日外国人数で最多国となった。

 2015年以降、3年連続で中国が最多となったが、先に書いた通り、12月や2017年の伸び率を考慮すると、2018年には再び韓国が最多となる可能性がありそうだ。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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