2011年の訪日外国人は27.8%減の621万人、震災の影響で過去最大の下げ幅

2012年1月23日 16:19

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 日本政府観光局(JNTO)は20日、2011年の訪日外客数(推計値)を算出し、発表した。東日本大震災およびこれに伴う福島第一原子力発電所事故の影響により、2011年の訪日外客数は、これまでの過去最高であった前年の2010年から27.8%減少し、621万9,000人となった。前年比の減少率としては、これまで最大であった1971年を超え、過去最大の下げ幅となった。

 しかし月別では、4月に62.5%減という単月で過去最大の下げ幅を記録してから減少幅は徐々に縮小し、12月単月では11.7%の減少となった。特に香港は10月から、中国は11月から前年同月比プラスに転じ、回復基調にある。

 訪日旅行の最大の送り出し国である韓国は、12月も30.1%の減少、年間でも32.0%の減少と、回復が遅れている。放射能汚染に関して非常に敏感であるのと同時に、大幅な円高ウォン安も影響している。

 中国は、放射能汚染への不安が根強く、4月を底に8月まで4割台の落ち込みが続き、回復の足取りは重かった。しかし10月には前年同月並みに回復し、11月・12月は3割台の大幅な増加となった。11月・12月の単月の訪日客数でも、それぞれ過去最高を記録しており、2010年秋の尖閣諸島沖中国漁船衝突事件での落ち込みの反動を考慮しても、急速に回復している。

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