マツダ・CX-30にスカイアクティブX「M Hybrid」搭載、 ついに発売

2020年1月17日 18:37

MAZDA CX-30 X L Package(2WD車)(画像: マツダの発表資料より)

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 マツダは、マツダ3に続いてCX-30にもスカイアクティブX・エンジンを搭載し、1月16日より発売した。

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 マツダ期待のエンジンである。このエンジンには「M Hybrid」つまり、マイルドハイブリッドが装備される。これは加速性能などに効果があるのだが、マツダの狙いはそこにはない。あくまでも火花点火制御圧縮着火(SPCCI)燃焼の領域を広げ、燃費を向上するためのマイルドハイブリッドだ。

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 その裏には、「M Hybrid」がないと加速初期の燃費の良さを確保できなかった、ということがあるかもしれない。SPCCIは超希燃焼を実現しているが、技術的には高負荷領域では使えない燃焼システムだ。そこでモーターのアシストがあれば、SPCCI燃焼領域を広げることができ、燃費が良くなるのだ。

 火花点火制御圧縮着火(SPCCI)燃焼は、通常の火花着火燃焼と超希燃焼とを使い分けているのだが、それはエンジンの全燃焼領域で超希燃焼を使えないことの裏返しだ。技術的に、このディーゼルと火花着火という2つの燃焼システムの往来をスムーズに制御することは難しい。マツダは、ピストンで圧縮した時に火花着火をし、その燃焼でさらに圧縮してディーゼル燃焼を行うという技術開発により、安定的にシリンダー内の爆発を制御している。

 そのため、SPCCI燃焼を出来るだけエンジン運転全領域で使えれば燃費が良くなる。高負荷時にSPCCI燃焼が使えないところでモーターのアシストを受け、SPCCI領域の拡大をしているものと思われる。これは燃費向上策なのであるが、結果的に加速時のサポートにもなるわけで、日常の使い勝手も良くなると思われる。

 こうしたマイルドハイブリッドのシステムでは、日常気付かないほどのモータートルクのサポートなのだが、例えばスバル・フォレスターのマイルドハイブリッドなどを見ると確実に加速が楽になっているようだ。数値としては燃費が多少良くなる程度だが、実用的システムである。

 マツダの「M Hybrid」は12Vではなく24Vで駆動している。ドイツ車のように48Vシステムでもない。ミッション組み込み式システムではなく、ベルトドリブン・インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ベルト式ISG)と、マツダは呼んでいる。またこうしたマイルドハイブリッドは、慣性エネルギー回生システムとしてガソリン車、全車に搭載すべきと思われるシステムである。

 マツダがこれから取り組むべき回生システムは、ターボチャージャーを利用した熱エネルギー回生システムと思われるが、既にF1では装備されて実験が行われており、それは排気タービンで直接発電するシステム(MGU-H)だ。エンジン車であってもこれらの回生システムが進んでいくと、EVよりも発電からの熱効率が良くなる可能性もあり、まだまだ全世界がEVの方向性に決まったわけではない。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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