本業がうまくいかない人は、副業ではすぐに稼げない

2019年6月16日 10:42

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 大手企業でも、副業を認める会社が増えてくるなど、副業を行うことが普及してきている。それに伴い、本業での働き方や現状に不満があるため、副業を始めようと考える人もいるだろう。しかしそのような人には、副業をあまりすすめることが出来ない。

【こちらも】「誰でも稼げる副業」は、誰も稼げない

●副業で稼ぐことが出来る人は、本業の経験や実力を活かせる人

 副業は自らの判断と行動次第では、大きな稼ぎを得ることが出来る素晴らしい手段になる。しかしその判断と行動は、その人の能力やこれまで培われた経験等に大きく左右される。その人の働き方が如実に稼ぐ額へと反映されてしまう。

 まったく違う業態にチャレンジをしたとしても、物事のとらえ方や社会人としての行動の基礎は、どんな副業にも通ずるものがある。その人の社会人基礎力が高いか否かが、副業の稼ぎへと直結してくるだろう。

●本業がうまくいっていない人にとって、副業はチャレンジの場所

 だからといって、本業がうまくいっていない人に、副業をすすめられないというわけではない。これまでとは違う環境で、自分の考え方や書籍で学んだことを活かす場所として利用することが出来る。例えばマーケティングについて自主的に学んだ内容を、副業の商売で活かしていくといった事例だ。

本業では上司や経営者の意見、商材の特殊性、業界の慣習など多くのしがらみがあるかもしれない。しかし副業では、自ら選択して自分の責任の範囲内で行動を起こせるため、実践を通して学ぶ機会をつくりやすいのである。

●実践を通して学ぶことで、次なる成功への近道となる

 机上の空論だけで終わらせていては、成功に繋げることは出来ない。学んだ内容や知識は、現場で活かすことで初めて価値を生み出すことが出来る。本業でいきなり活かすのがリスキーである場合や、効果を直に自分の利益や経験として感じたい人には、おすすめできる。

 こうした理由で副業を行う場合、なかなかすぐに稼ぎへと結びつけるのは難しい。しかし、確実に本業や自分の働き方に良い影響を与えることになるだろう。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る

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